人間は、オギャーと生まれてから、20歳くらいまでは成長を続ける。アルゼンチンのメッシのように成長ホルモンが出なくて身長が伸びなくなるようなこともなくはないが、精神的な発達も含めて、大人になってゆくわけである。こういったことを研究している人はたくさんいる。その中には、HarisとSccamonという人がいて、成人(20歳)の成長量を100%とした時の各年齢における成長量を表した図を発表している。(下の図がそうである。)

簡単に解説すると、身長の伸びは一般型である。生殖型は第二次性徴を通過された方ならご存じのように、初潮や射精を経験する頃に急激に大人に近づく。リンパ型は扁桃腺などリンパ組織が外敵(細菌)から身を守るためにがんばるわけだが12歳頃に成人の200%ぐらいになる。神経型は、脳頭蓋の成長に代表されるものであり、つまり、小学校高学年で買ってもらった帽子は大人になってもかぶれることができるわけある。
さて、歯科矯正HPでなぜこんな話をするかというと、この成長の特徴が治療時期を考えるのに重要な役割を果たすからである。
例えば、下顎骨の成長は身長の成長と非常に密接な関係がある。つまり、身長が伸びる時には下顎骨も伸びるのである。思春期成長で身長が1月に1センチメートルも伸びるときには下顎骨もすごいスピードで成長してくる。小学生の時はたいした反対咬合でなかったのが、「中学生の問いにひどくなった。」というのは、よく聞く話なのである。
で、われわれは、どうやってその成長のタイミングを知るのか?というと、答えは次のレントゲン写真なのです。

手のレントゲン写真を撮って、分析するのである。 成長のタイミングによっては、すぐに矯正治療を始めないこともあります。乳歯列で矯正治療をやっても無駄だと判断できる場合もあります。成人で、身長が伸びなければ、このような手のレントゲン写真を撮る必要はありませんが。
どのような症例でも検査もせずに、すぐに装置を入れて矯正治療を始めようとする人たちがおりますが、治療しても無駄になる時期があることを知っておいてください。
※ご意見ご希望があれば、メールください。
ホームに戻る | Q&A(良くあるご質問のコーナー)へ戻る |