ご質問 セカンドオピニオン(Second Opinion)について


お答え    Second=二番目、Opinion=(専門家の)意見ですね。

 何か症状があって、「気になる」から治療するわけですが、治療方法は1つだけとは限りありません。「治療しない。」という選択肢まで含めれば少なくとも2種類以上はあるはずです。

 治療に関しては、患者さんは当たり前ですが素人です。よくわからないのが普通です。医師や歯科医師と比べれば、患者さんに知識も経験も足りないのは明らかです。で、この点を利用して、悪さをする医者歯医者もいるわけです。

 「おかしいな?」と、思ったら、ちゃんと聞いてみることです。患者さんの誤解である場合も数多くあります。説明が下手なドクターである場合もあります。患者さんが理解しようと思ったら、本を何冊も読まないとわからない病気や治療法も確かにあります。

 しかし、悪い輩に引っかかっている可能性もあるわけです。

 セカンドオピニオンは、治療方法を患者さんが選択するための助けになるものです。患者さんが自分の身体を守るための方法です。ドクターに「おまかせします。」は、信頼していただいているようで、医療職にあるものとして非常にうれしいのですが、自分の身体をそんなに簡単に預けられますか? 患者さんも、少し勉強しましょうよ。極端な言い方をすれば、副作用のない治療方法なんてありません。抗生物質を飲めば、胃腸、肝臓、腎臓に悪さをしますし、耐性菌出現の危険性が増します。歯科矯正治療なら、歯根吸収の危険性があります。悪いことまで含めて、納得されて治療を受けてください。治療の危険性と治療の利点利益を天秤にかけて判断されることです。

 大きな病院ですと、「セカンドオピニオンを実行します。」と張り紙がされ、必要な資料(レントゲンや検査結果や治療記録など)を交付する所もでてきました。しかし、個人営業の歯科医院でも、まだまだです。

 患者さんの権利が守られるようになるのが理想だと思いますし、当然になるべきであると思っております。



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