ご質問:矯正治療を始めるきっかけ


お答え  「歯科矯正治療をいつ始めたらよいのか?」よく聞かれる質問です。

1.まず、気づくことから始まります。認識することは行動に移すためには必要なことです。

 1)本人や家族が異常を感じた時。

 2)幼児健診や学校歯科健診で不正咬合を指摘され、不正咬合というものを知った時。。

2.治療に関する情報を得る。(判断の材料を集める)

 1)インターネット、本など、現在では情報が氾濫してます。多すぎて迷うかもしれません。当然ですが、一般論の話しかわかりません。

 2)専門医に相談して、個別の情報を得る。当たり前ですが、歯並びは一人一人違います。本やインターネットの情報は似たような症例があるかもしれませんが、全く同じものはありません。

3.治療をするかどうか考える。(意思の決定)

 どんな治療にも、利益と不利益が必ずあります。矯正装置の使用、治療期間が長いこと、費用が高い、痛みを伴う治療であることなどが、不利益というか、患者さんにとっては都合の悪いことでしょう。

 利益は、よく咬めるようになる、虫歯や歯周病のリスクが減る、発音が良くなる、調和の取れた歯並びの美しさなどが利点であり、治療の価値と言っても良いでしょう。

 年齢別にも書いておきましょう。ただし、成長発達は個人差が大きいので、あくまでも目安です。

 ☆3歳まで:検査ができません。装置も使えませんので、歯科矯正治療は不可能だと思います。

 ☆4〜5歳(幼稚園):舌小帯の異常など、矯正装置を使わなくてもな治せる「予防矯正」ならできると思います。

 ☆6〜12歳(小学生):第1期治療が可能になります。異常を理解して、治そうという意思があることが大事です。

 ☆13歳以降:永久歯列でご本人の治療意欲があれば、どのような不正咬合でも治せます。

※乳歯列反対咬合は、軽いものは自然治癒の可能性があるので、定期観察になることが多いです。骨格性のもの(下顎骨が大きい、上顎骨が小さい)では、乳歯列から治療してもほとんどが無駄になります。

 


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