よくわかる歯科矯正治療 (その5)

 装置の調整

 

 針金に力をかけて、歯を動かしてゆくわけですが、歯が動くにつれて力は弱くなってゆきます。また、ゴムなどは時間の経過とともに劣化します。

 そこで、3〜6週間に一度は調整して、歯にかける力を復活させなくてはなりません。また、間違った方向に動き始めた歯には軌道修正をしなくてはなりません。常に正しい方向に動いているわけではありません。(右図を参照)=歯の向きは、矢印の方向に動かさないといけません。

 忙しくても、なるべく約束どおりに通院してください。忘れた場合は、速やかに電話して予約を取り直してください。

 家を建てるときの話で言えば、工程を一歩ずつ進めながら、その進み具合を常にチェックしているわけです。プロの大工さんがやる仕事はきれいです。シロウトの矯正治療は、首をかしげるようなモノが多いです。


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