よくわかる歯科矯正治療 (目次)

 まずは、編集方針から。

 

 歯科矯正専門医ならば、どのように考えて、治療を進めてゆくのか、ご説明してゆきます。

 学校歯科検診で拝見する児童の口の中には、訳のわからない矯正装置が入っていたりします。治療時期の間違いや治療方針の間違いは、子どもたちに苦痛を与えるだけです。また、お金と時間の無駄です。

 例えば、右の写真において、上顎の中切歯の間に隙間がありますが、第一選択は何も手を出さないで様子を見ることです。2つ目にやることは、上唇小帯(矢印の部位)の手術でしょう。それでも治らなかったら、ブラケットを付けて針金を入れてあげれば良いでしょう。矯正治療をしなくても治る場合があることを知っておいて下さい。

 乳歯列反対咬合も軽いものは、永久歯にはえかわる時に自然に治るものがあります。

 矯正治療でしか治せない場合を、しっかりとご理解した上て、治療を始めて下さい。


「ぎいちのほーむぺーじ」に戻る |

その1:初診相談 | その2:検査 | その3:診断 | その4:治療開始  | その5:調整  |