よくわかる歯科矯正治療 (その1)

 初診相談

 

 一番最初は、口の中を拝見して、不正咬合の種類や程度、その成り立ち、治療をしない場合の将来的な問題点、使用が予想される矯正装置の種類、治療期間、治療費の概算、治療による利点(メリット)と欠点(デメリット)、治療継続上のお願いなどをお話します。これらは、すべてお話しなくてはいけないと思います。

 お話したことは、文書にまとめて、患者さんにお渡しします。一度、家に帰られて検討していただくためです。もう一度、よ〜く考えていただくわけです。

 矯正専門医であれば、似たような症例を持っておりますから、うまく治せた証拠を見せてもらいましょう。専門医は、写真や模型(歯型)をきれいにそろえているもんです。(それが、普通というか、当たり前です。)写真や模型を取ることにより、専門医は日々治療を点検し、考え、次の治療につなげます。

? 右の写真は、前歯部開咬+叢生です。治さないでおいても、命に別状はありません。前歯が噛めなくても奥歯が噛めれば困らないかもしれません。しかし、女の子なら絶対に笑わない子になります。この患者さんはそうでした。


 目次に戻る | その2:検査