上顎前突の歯科矯正治療

症例1:混合歯列期に置いて、機能的顎矯正装置を使用した症例(下顎骨劣成長タイプの上顎前突症)

 上下第一大臼歯の関係は、正常ならば上顎第一大臼歯のほうが後ろに位置するのですが、この症例では、前にずれています。上顎側切歯の萌出スペースは足りません。舌癖もあるため、上下前歯は咬み合っていません。

治上下前歯の水平的なズレ(距離)は、5.7o。右側の臼歯部には交叉咬合もあります。
第1期治療:バイオネーターを装着し、治療開始。

バイオネーターを15ヶ月間使用。右側の交叉咬合に対しては、床装置で拡大しました。保定床に変えて、永久歯の萌出を監視。(虫歯をつくらないように管理してゆきます。)

永久歯列の完成です。上顎前突だけが主訴であれば、この時点で十分満足です。

下顎右側第二小臼歯の萌出スペースが足りません。」(舌側転位しています。)

上顎右側犬歯が八重歯状態になってます。正中は、上下とも右側に偏位してます。

上顎の左側側切歯のわずかな口蓋側転位、犬歯の唇側転位を認めます。

     

上唇部が出ており、鼻の高さと同じ程度です。

精悍な顔つきになりました。

鼻下点で重ね合わせてみました。

今後は、八重歯など歯列不正に関して、治療を希望されれば、ブラケットを付けて治してゆきます。


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