ぎいちの戯言 その24:おしゃぶり使用で裁判


 小児歯科の先生と、「いずれ問題になるよねえ〜。」と、話をしたことを思いだしました。育児雑誌で、「おしゃぶりを使うと良い。」という記事が氾濫していたからです。キシリトールでもポスカムでも、企業の「売らんかな!」の宣伝にまんまと乗っかってしまわずに、冷静に判断することです。利点もあれば、欠点もある。欠点を出さないための工夫があれば、それを知っていることが必要です。

 おしゃぶりによるアゴの変形の理屈は、指しゃぶりで出っ歯になるのと同じです。弱い力でも、長時間作用すると顎の骨の変形や歯のはえかたに影響を与えるわけです。その結果、発音にも影響を与えます。(参考→口は構音器官

 以下に記事をのっけておきます。


「おしゃぶりであご変形」母子が賠償提訴
 おしゃぶりを3歳まで使い続け、あごが変形するなど深刻な障害が残ったとして、横浜市の少女(6)と母親が31日、おしゃぶりを販売した大手ベビー用品会社コンビ(東京)に約1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状によると、おしゃぶりはドイツのメーカーが開発し、コンビが輸入した。少女は生後2カ月ごろから1歳まで1日約15時間使用。その後も3歳10カ月で歯科医に止めるよう言われるまで、就寝中に使った結果、あごが変形したほか、歯並びが悪くなった。

 歯並びは矯正治療で改善したが、「受け口」や舌足らずな発音、口でしか呼吸しないなどの症状が残ったという。

 完全に治すには、今後13年間かかるとして、治療費などに相当する賠償を求めた。

 母子の弁護士は「欠陥商品であるばかりか、箱に長期間の使用を控えるような注意書きがなく、逆に『あごの発達と健康な歯の発育を助ける』と記載されていた」と指摘している。

 コンビの広報担当は「提訴についてコメントできないが、商品の安全性や表示は歯科医と相談しながら決めている」と話している。今年3月ごろから、外箱に「対応月齢を超えた使用は控えて下さい」という注意書きを入れたという。

[2006年5月31日]


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