なお、本内容も雑誌&各情報が載っている内容を、私なりに予想してものです。
間違った内容を書いているかもしれませんので、疑ってかかってください。(笑)
選択の際の参考になればと思います。
ただし、実装にはCORE電圧の変更が必要で有り、ノーマル状態では、最
高3.5倍設定しか出来ません。
ひとつの方法として、「CPUの高倍率化(MTC−40001(改))」 ,
「CPUの電圧変更(MVR−MX2(改))」が有ります。(自分がやった方法)
最近は、CPUアクセラレータや、ゲタが多数発売されているため、そちらを
選択するのも良いでしょう。(簡単だしね。)
MMX実行パイプラインが2系統(K6は1系統)有るため、MMX対応ゲー
ムでは、同一クロック比較でK6を大幅に上回る性能を出すそうです。
また、グラフィックドライバーの対応次第では、K6より良い性能が出ます。
HDBenchでは、下記の様に表記される。
Processor AMD K6 ***.*MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step *]
W型番には、3.5倍設定(=1.5倍設定,倍率設定ジャンパをすべて抜く)
が標準で有るため、「CPUの電圧変更」のみで動作します。
(内蔵IDE−HDD&CD−ROMも動作します。)
K6(モデル7)
K6(モデル7)に、Super7(*1)の部分対応&3DNow!(*2)の命令の追
加したCPU。現時点(’98.06)でのSocket7最強。
ただし、現在の環境(Win95+DirectX5)では、K6(モデル7)と同じ性能しか
出ないみたいです。(だから、未導入・・・・(笑))
値段差も数千円・・・・。K6にするか、K6−2にするかは、各自の判断で!
スペックシート上では、下記の設定になっているそうですが、現在の流通ロットで
は、4.5,5.0倍設定が有るみたいです。
・266MHz=4.0倍×66.6MHz
・300MHz=3.0倍×100MHz
・333MHz=3.5倍×95MHz
W型番で、”動作した”て報告も有り。
*1:Super7
事実上、Socket7を放棄(?)したIntelに変わり、AMD社提唱した規格。
ハード的には、Socket7のソケットをそのまま使い、性能をUpさせるものです。
1.AGPの対応
2.ベースクロックを上限だった66.6MHzを、100MHzまで引き上げる
3.バックサイド2ndキャッシュの採用
上記の3項が主立った規格ですが、ほとんどがチップセットを含めないと実現
出来ません。
*2:3DNow!
細かい説明は、PC雑誌で説明されているので省きますが、最近騒がれている
3Dグラフィック処理を高速化するのが目的みたいです。
3Dグラフィックは、座標計算等に浮動小数点演算を多用しますが、P55C&P
2に対し浮動小数点が弱いK6では、ここが弱点になります。
そのため、”MMX命令の機能拡張を行う”と思って良いでしょう。
そのため機能を使うためには、MMXの時と同じで、
1.アプリケーションが直接対応する
2.APIが対応する
3.デスプレイドライバーが対応する
上記3点が必要となります。
1項は、やはりゲームが対応するかどうか?となり、有名なゲームの対応が不
可欠となります。
2項は、来年の春に正式リリースが予定されている「DirectX6」(β版はリリー
ス済み)が対応するそうですが、「OpenGL」の方は未定だそうです。
3項は、すでに「3Dfx」,「nVIDIA」,「Matrox」,「Trident」等が対応を表明。
(「3Dfx」,「nVIDIA」は、ドライバーをリリース済み)
ただし、奈落の底に落とす様ですが、2項の場合、NEC版DirectX6が「3DN
ow!」に対応するか?は何とも言えません。
また、3項は既に諦めるしか無いでしょう。(現時点で、各ドライバーはDirectX5
内のグラフィックドライバーに頼っている・・・・)
みなさんも良く知っている様に、CPU戦争が激化しています。
AMDは、K6(モデル7)を3月から投入し、更にK6−2(K6−3D)の
266,300,333MHzを5月に投入しました。
価格も、数ヶ月前の値段が信じられない程の価格設定をしています。(;_;)
そしてK6−2の機能にバックサイドL2キャッシュ(*3)をチップ内に追加し
たK6−3(K6−3D+)を年内に投入する予定みたいですね。
(8月にも出るとの噂も・・・)
IDTは、Winchipに対し、浮動小数点演算とMMX命令処理を2倍に上げた
Winchip2の発表(発売は7月)。3DNow!に対応したWinchip2 3Dを投
入する予定みたいです。
これに対し、業界トップのIntelは、P55C−233を最後(ノート用を除く)にS
ocket7用の投入をやめ、低価格PC用にSlot1のCeleronの投入。
Socket7→Slot1,2への移行を進めています。現時点では、Celeron−26
6,300の価格が高いため、有名なPCベンダーもP55C&K6を採用してます
が、今度のIntelの価格改定で採用が進むと思われます。
また、米国のRISE Technology社からも、Socket7の「mP6」を発表。
ただ、Cyrixの動きだけが・・・・・・
Socket7の存続を巡って、完全に混沌としています。
*3:バックサイド2ndキャッシュ
Socket7とSlot1のアーキテクチャを比較した場合、一番大きく違うのは、
L2キャッシュが繋がっているバスが違うことである。
Socket7は、チップセットにL2キャッシュが繋がっており、ベースクロック
で動作する。(フロントサイド動作)
それに対してSlot1は、CPU内部で繋がっており、CPUクロックの1/2で
動作する上に、チップセットのバスが占有されていても、L2キャッシュにアク
セス出来る。(バックグランド動作)
そのため、K6−3ではCPU内部にL2キャッシュを内蔵させ、CPUクロック
で動作させようとしているみたいだ。ここで”??”と思った方は昔からCPU
に詳しい。(←そんな大層なものでは無いか・・・・)
これは、PentiumProで行っている方法で有る。
かなりの性能Upを見込めるが、Intelですら歩留まりの悪さにPentiumU
に切り替えたくらいである。K6の歩留まりの悪さは有名で有るが、果たして
これが、吉と出るか?凶と出るか?
ちなみに、従来のL2キャッシュは、L3キャッシュとして動作させるとのこと。
将来への考察 1998/06/15
IntelがSlot1への移行を進めている以上、Socket7の将来は、互換CPUメ
ーカーの動向次第にならざるを得ないが、新しいCPUの基本構想を見ると、チッ
プセット込みの性能Upとなっている。当然、旧式型のチップセットで有る現有の
PC−98は苦しくなる。(ベースクロックも上げずらいし・・・・)
また、BIOSの変更が出来ないのも致命的で、ドライバー類も何とも言えない。
とりあえず、K6−3,Winchip2が動作することを祈るしか無い・・・・・
(K6−3が本命。たのむよAMD!(笑))