赤谷線と日鉱専用線跡
赤谷線が廃止されてから15年あまりたち、最後のレールを守ってきた、トロッコ専用軌道もとうとう廃止されてしまいました。ここに赤谷の鉄路は完全に幕を閉じてしまいました。
すでに、赤谷線の跡もわかりにくくなってきていますが、それでも注意してみると、所々に鉄道の名残がみうけられます。さらに、トロッコになる前の日鉱専用軌道の跡も、以外とはっきり残っています。
ちょっと古くなりますが、97年秋に赤谷を訪れたときの様子を報告します。写真は、すべて97年11月に撮影したものです。
赤谷線跡(新発田−東赤谷)
新発田市の中心に比較的近い部分は、サイクリングロードとして整備がすすんでいました。 五十公野付近 |
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県道と交差するところは、まだ線路跡がはっきり残っています。 米倉−新山内間 |
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赤谷駅のホームは、道路になっていました。駅舎はそのまま残っていますが、車で行くと見逃してしまいそうです。 駅舎は公民館として使っているようです。 赤谷駅(旧ホーム側から望む。) |
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東赤谷駅は、完全に更地になってしまいました。スイッチバックの痕跡もありません。 中央に写っている、木の手前に駅舎があったはずです。 東赤谷駅(赤谷方面から望む。) |
専用線跡(東赤谷−加治川ダム)
東赤谷駅をすぎると、すぐに右手に専用軌道が併走します。積雪対策のため、波板で囲ってあり、ほとんど中を見ることはできません。 舗装走路が、昔の専用線の跡です。ここをずっと走っていくと、一カ所だけつかわれていない踏切があります。線路は道路を横切ると、すぐに林のなかで行き止まりになっていました。数年前まで、ひっくり返ったトロッコが放置されたままになっていました。何につかっていたのでしょうか? |
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専用軌道は、610o。子供が簡単にまたいでしまう幅です。 | |
数カ所あるトンネルの天井には、まだ蒸気機関車の煙の跡が残っています。 | |
何と立派な鉄橋でしょう。列車が通らなくなって半世紀近くたつというのに、当時の姿をはっきりと伝えています。 渓谷の深さ、紅葉の美しさ、ここを1080が走る姿は、さぞ、すばらしいものだったでしょう。
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鉄橋の上は、腐りながらも枕木が残っていました。 鉄橋をすぎると、おそらく終点だったと思いますが、はっきりしたことは未調査でわかりません。 |
Last Update 00.02.20