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デンジェラス・マインド/卒業の日まで /
ザ・ロック /
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ユーリ /
青いドレスの女
3人の逃亡者 /
ブロークン・アロー /
好きと言えなくて /
フェティッシュ /
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デンジェラス・マインド/卒業の日まで
1995年・アメリカ
教職を希望していたが、諸処の事情でそれを諦めていた元女性海兵隊員ルアンは、
知人の紹介でようやく高校での教育実習を受けられることになった。
ルアンは教頭から、教育実習ではなく常勤の教師として働いて欲しいと申し出られて大喜びするが、
彼女の受け持ったクラスは、それまで何人もの教師が音(ね)を上げて辞めていったという、
手のつけられない問題児ばかりが集まった特別クラスだった。
よくある学園ものです。
問題児ばかりが集まったクラスに、熱血教師がやって来る。
初めは彼女を小馬鹿にした態度を取り続けていた生徒たちだったが、
それまでの教師とは少し違う彼女の教育方針に、少しずつ関心を示すようになる。
生徒たちが彼女に対して心を開きかけた矢先、ひとりの生徒が銃で撃たれて死ぬ。
生徒を失ったショックとその生徒を守りきれなかった罪悪感で、彼女は教師を辞める決意をする。
そしてそれを生徒に伝えた時、生徒たちが叫ぶ。「先生、辞めないで!」
どっかで見たドラマと一緒でした。
レベル2
ザ・ロック
1996年・アメリカ
かつて絶対脱獄不可能と言われていた孤島アルカトラズ刑務所。
現在は観光地となっているこの島に、神経性毒ガス兵器を強奪した12人の海軍兵たちが
81名の観光客を人質に立てこもった。
彼らはその兵器をサンフランシスコに照準を当て、国防総省に1億ドルを要求する。
FBIは毒ガスの被害を回避するため、SEAL部隊と共にFBIの化学兵器スペシャリストと、
アルカトラズをただ一人脱獄に成功したことのある60歳の囚人を島へ送り込む。
この作品では、アルカトラズに立てこもる海軍兵のリーダーが本当の“ワル”ではないため、
どちらに肩入れして観たらいいのか、最初は戸惑ってしまいました。
その分ハラハラドキドキ度が少なくなってしまったように感じます。
でも海軍兵たちが攻撃を仕掛けてきた頃からは、とても面白く観ることが出来ました。
ラストのオチも面白くて、満足出来た作品でした。
それにしても、FBIに協力を要請される囚人、スーパー爺さんショーン・コネリーは凄いです。
30年も幽閉されていて運動不足だったのにも関わらず、ものすごく軽やかに走り回り、大活躍。
「コン・エアー」のニコラス・ケイジのように、こっそりと鍛えていたのでしょうか。
でも、鎖でつながれてたよな〜。ん〜・・・・・ま、いいか、面白かったから。
そのニコラス・ケイジは、この作品ではFBIのくせして化学実験ばかりで
拳銃もまともに撃ったことがない、という役柄で、またいい味出してます。
相変わらず顔と胸毛は苦手ですが、最近アクション系の作品ではちょっと気になる存在です。
レベル4
JM
1995年・アメリカ
2021年、脳にチップを埋め込んだ“情報”の運び屋ジョニーが運搬を依頼されたものは、
世界中を苦しめている奇病NASの治療法だった。
薬品を売るためその公表を妨げようとするファーマコム社は、
ジョニーのチップを手に入れようとヤクザを雇い、彼の行方を追いかける。
一方、ジョニーは許容量をはるかに超えるデータをインプットしてしまったため、
生命の危険にさらされていた。
近未来を描いたSFとして、とても面白い作品です。
人々はコンピュータに囲まれた生活から離れられず、そしてその電磁波が引き起こす不治の病が
全人口の半分の人間の体をむしばんでいるという設定に、何となくリアリティさえ感じてしまいます。
“脳に埋め込んだチップに320ギガバイトの情報を記憶する”とか“早くダウンロードしてくれ”とか
ちょっぴりコンピュータをかじった人たちをニヤリとさせる用語も続々出て来ます。
でも、日本人ヤクザが出てくるシーンにはちょっと無理が感じられました。
ヤクザ高橋(ビートたけし)と子分シンジの会話はぎこちなさ過ぎだし、
高橋が出る度、たけしが出てること自体に気をとられてしまいます。
ストーリー的には、あれを日本人ヤクザにしなければならないということはないはず。
出来れば、妙な中国人とか日本人は出さないで欲しかったです。
レベル4
ユーリ
1996年・日本
恋人・野々村を殺してしまった女が、部屋からその死体を運び出そうとしている時、
それを通りがかったイラン人に見られてしまう。
イラン人の提案で野々村の死体を冷蔵庫に入れて運ぶことにした女は、
途中でひとりの男と出会い、3人でそれを海に葬りに行くことにする。
分かりません、この監督の感覚。
冷蔵庫を運ぶ主役の3人の言動は、どう考えても普通に思えないのですが、
まるでそれが正しいことのように表現されています。
それだけでなく、周りの人たちがみんな変です。
普通はちょっと変わった言動を起こす人物が登場する映画には、
たいていその人の周りには普通の精神状態の人がいて、
その普通の精神状態の人の視点で作品を観ることが出来るのですが、
この映画では、みんなどこか変なのです。ついて行けません。
最後まで観ちゃいましたが、結局何を言いたかったのか分からない作品でした。
誰かにこの作品を解説をして欲しいくらいです。
レベル1
青いドレスの女
1995年・アメリカ
失業中のイージーは、行き付けの店である男からひとりの女を捜して欲しいと依頼を受ける。
その女は次期市長選の候補者の婚約者で、突然失踪したという。
他に収入のあてが無いイージーは、金欲しさにその女を捜し始めるが、
情報を提供してくれた友人が何者かに殺されてしまう。
やがてもうひとりの市長選の候補者も彼女を探していると知ったイージーは、
その女が市長選が絡んだ重大な秘密を握っていることに気づく。
カッコイイ黒人の代名詞デンゼル・ワシントンが、普通の黒人イージーを演じていることと、
「フラッシュ・ダンス」から12年のジェニファー・ビールスが“謎の青いドレスの女”を演じていることは
興味深く観ることが出来ました。
しかし、ストーリーとしてはよくあるタイプのお話だし、
何より女が握っていた秘密というのが、それほど重大なネタに思えて来ません。
“謎の青いドレスの女”にばかり焦点を当てすぎて“秘密”を握られている人物の背景に
詳しく触れなかったのが失敗だったと思います。
オチは結構好きだったけどね。
レベル3
3人の逃亡者
1989年・アメリカ
14件もの強盗事件を働き5年間の投獄生活を送っていたルーカスは、
出所の日に立ち寄った銀行で銀行強盗に遭遇してしまう。
犯人ネッドはルーカスを人質に逃走するが、
ルーカスを再逮捕することで出世を狙うドゥーガン警部は
ネッドとルーカスが共犯であると思い込み、ルーカスをその事件の犯人として手配する。
ネッドが施設に入っている娘メグのために強盗を働いたと知ったルーカスは、
不本意ながらネッドの逃亡に力を貸すはめになる。
良質のコメディ映画。
派手なリアクションなしで笑わせてくれるのは、観ていても気持ちいいです。
ただ残念なのは、“すごい奴”と皆に思われているルーカスの“すごさ”を表現しきれていないこと。
それから心を閉ざし誰とも口をきかなかったメグが、なぜルーカスにだけ心を開いたのか、
そのメグの心の変化の描き方が少し甘いことでしょうか。
ただのコメディではなく、人情がらみのドラマが盛り込まれている作品なので、
その辺を曖昧にせず、きちんと描いて欲しかったです。
レベル3
ブロークン・アロー
1996年・アメリカ
空軍パイロットのディーキンス大佐とヘール少佐は、核爆弾をユタ州に空輸するように命じられる。
その途中、ディーキンスは突然ヘールと2発の核爆弾を機外に放り出し、自分も脱出。
国立公園の敷地内に落下したヘールは、ディーキンスが核爆弾を強奪しようとしたことに気づき
女性監視員のテリーと共に、ディーキンスの追跡を開始する。
「フェイス/オフ」のジョン・ウー監督作品なのですが、ちょっと期待外れ。
ハリウッド映画では男性VS男性の戦いにも
必ずヒロイン的な女性を登場させるという“お約束”があると聞いたことがありますが、
その女性がアクションに参加すると面白くなくなると思いました。
何か、アクション映画で一番重要な“緊迫感”が失われるような気がするのです。
肝心な場面で主役ふたりがボクシングを始めちゃうのは滑稽だったし、
悪役のジョン・トラボルタの最後も、見てて笑えました。
マジでやってるアクション映画で笑わせちゃ駄目でしょう。
クリスチャン・スレーターは本格的なアクション映画は初めてだということですが
なかなか良かったと思います。
ビデオで観たのが失敗だったかな。こういう映画はやっぱり劇場で観ないとね。
レベル3
好きと言えなくて
1996年・アメリカ
ラジオDJ、アビーは頭が良くユーモアのセンスも抜群で、
自分の番組でペットの悩みについて答えている。
アビーの適切なアドバイスに感激したリスナーのブライアンは、
そのお礼を言うためラジオ局を訪ねるが、
彼女の友人のモデル、ノエルのことをアビーだと勘違いしてしまう。
ブライアンから食事に誘われたが、チビで容姿にコンプレックスを持っているアビーは、
ノエルにこのまま自分になりすましてブライアンに会って欲しいと頼む。
テーマはすごく面白いと思いました。
でも、アビーだと偽るノエルと居ながら“ダナ”と名乗るアビーに惹かれていくブライアン、
本当のことを話さなければならないと思いながら、なかなか言い出せないノエル、
いつの間にかブライアンのことを好きになってしまっていたアビー、という
3人の主役の“気持ち”が伝わってこないので、それほど面白い作品に仕上がってはいません。
見せ方、作り方次第でもっと面白い作品になったのではないでしょうか。
レベル3
フェティッシュ
1996年・アメリカ
幼い頃に死体を見て以来、ガブリエラは殺人事件に興味を持っている。
特に近頃起こっている“富豪婦人連続首切り殺人事件”には
事件の載った新聞記事をスクラップする程、異常に執着していた。
ある日、テレビCMで殺人事件現場を清掃する会社の存在を知った彼女は
すぐにその会社に就職することを希望する。
誰もやりたがらない“富豪婦人連続殺人事件”の現場の清掃に
自ら名乗りを上げた彼女は、現場を見てその殺人がどう行われたのかを想像し、興奮する。
夜中に再びこっそりその現場を見に行った彼女は
床に書かれた自分の名前を消しに来た殺人犯と遭遇、襲われそうになるが・・・・。
ホラー映画だと思ったら、エグいコメディでした。
主人公の女性が、殺人事件に興味を持っているとは到底思えないような
髪型や服装をしているという、アンバランスさが面白いと思います。
連続猟奇殺人を繰り返す男と、殺人事件そのものに興味を持つ女という
二人の異常者が絡むシーンは、バカバカしいけどハラハラさせられます。
面白いとは思うけど、個人的にはあまり好きなテーマじゃないな。
レベル3
ムーンライト&ヴァレンチノ
1995年・アメリカ
ジョギング中の夫を交通事故で亡くして未亡人になった女教師レベッカと
彼女を取り巻く3人の女との人間模様。
夫を亡くしてから元気のないレベッカの誕生日に
父親の昔の再婚相手が、家の外壁のペインティングをプレゼントする。
やがてそのペンキ屋と関係をもったレベッカは罪悪感に苦しみ、夫を亡くした朝に
“子供を持ちたくない”という理由で彼とのセックスを拒み、大喧嘩したことを打ち明ける。
ペンキ屋に扮するジョン・ボンジョヴィを見せるためだけのような映画。
レベッカの心情を綴った内容なのにも関わらず
“衝撃の告白”が後回しになっているため、彼女の苦しみが伝わりません。
喧嘩の理由は後でバラすにしろ、最初に喧嘩しているシーンだけでも写していれば
印象は変わったのではないかと思いました。
ラストで女4人が墓場に行くシーンも、なんだかよく分かりませんでした。
レベル2