かもめ食堂 (製作年度: 2005年)
レビュー日:2009.6.24
更新日:2009.10.17
評価:★★★★★
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解説(Yahoo映画より):
群ようこが本作のために書き下ろした小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が映画化した人間讃歌。凛としたたたずまいの中に優しさをのぞかせる食堂の店主役には、テレビドラマ「やっぱり猫が好き!」などで活躍する小林聡美。共演は『過去のない男』のマルック・ペルトラや片桐はいり、『ALWAYS 三丁目の夕日』のもたいまさこ。この個性的な面々がフィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り広げていく様子を見るだけで幸せな気分になれる。
「出会い」のきっかけ
北欧のお店って、「かもめ食堂」のように道路に面したところは大きなガラス窓、という店が多いんですよね。だからその大きなガラス一枚をへだてて、外から中をうかがう人とお店の人との微妙な緊張関係が成立する、みたいなところがある。
その緊張関係がほどけて、外からのぞいていた人が中に入って「お客さん」となる瞬間。それを引き起こすのは「日本」に対するあこがれだったり、焼きたてのシナモンロールの匂いだったり、時にはやけっぱちの気分だったり……
この映画、確かに美味しそうなものがいっぱい出てくるし、北欧デザインのインテリアやファッションも目に快いけれど、見知らぬ人同士(と異文化)が出会ったときのなんともいえない緊張感とか、だんだん打ち解けていくプロセスとかもよく出ていると思います。そのあたりもちょっと気に留めて見ると面白いと思います。
しかし見た後シナモンロール禁断症状になるのは困ったもんだ(爆)。
