リターナー〈スタンダード・エディション〉 [DVD] Returner リターナー (製作年度: 2002年)
レビュー日:2009.12.28
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
依頼者からの情報をもとに闇の取引現場に潜入し、ブラックマネーを奪還、そして寸分無く依頼者にその金を送り戻す“リターナー”ミヤモトは少年時代に親友を殺した日本人の犯人を捜している。やがて親友を殺した男・溝口を見つけ出したものの、激しい銃撃戦の末、溝口を取り逃がしてしまう。だが、その現場に居合わせた謎の少女ミリから地球の存亡にかかわる“重大なモノ”の奪還を依頼される。信じ難いそのミッションに与えられた時間は僅か2日間。ミヤモトは請け負うことになるが、その先には溝口が待ち構えていた。


映画館で見たかったな〜

どこかのSF映画で見たようなシーンのオンパレードでありながら、ちゃんと独自の世界を作っているという不思議な作品。ただその確信犯的にあっちこっちの映画からパクってきたネタのおかげで、SFXがハデになればなるほどしらけてしまうのがちょっとねぇ……小物レベルのSFXはとても楽しかったのですが。
でもあの時間加速装置を見たとき、わたしはごく単純に「サイボーグ009」を思い出したんだけど、イマドキの若い人には元ネタがわからないのか。うーん。

金城武(ミヤモト)はこの作品ではひたすらカッコイイ。ギャグもないわけじゃないけど(エレキバンのところは笑えた)、基本あくまでもシリアス。いやこの作品よりずっと後に撮ってる「死神の精度」や「K-20」の金城武のほうがカワイイっていったいどういうことよ(爆)。

黒革のロングコートひるがえしてのアクションなんてもう……「マトリックス」のパクリなんだろうけど、もういい、許すからどんどんやっちゃってくださいと言いたい(笑)。

鈴木杏(ミリ)も岸谷五朗(溝口)も樹木希林(情報屋のおばちゃん)もいい演技してました。任務終了したミリが半ば強制的に未来に引き戻されていくシーンでの、ミリとミヤモトのなんともいえない想いのやりとりがよかったなぁ。

最後のバッドエンドかと思わせてのどんでん返しは、それまでの伏線の張り方からなんとなく想像つくんだけど、決定的なネタの仕込みシーンがまさかそこだとは思わなかった……というわけで、ラスト見た後でもう一度どうしても見直したくなる作品でした。


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