マトリックス レボリューションズ [DVD] マトリックス レボリューションズ (製作年度: 2003年)
レビュー日:2010.9.18
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
昏睡状態に陥り、現実世界と仮想世界の間を彷徨っていたネオ。仲間の助力で現実に戻ってきた彼は、ある決心を固め、トリニティーと2人だけで敵の中枢に向かう。一方、人工知能側は、ザイオンを壊滅させるため、センティネルズの大群で猛攻を仕掛けた。迎え撃つ反乱軍は、圧倒的に不利ながらも、モーフィアスたちの確固とした信念のもとに死闘を展開する。そんな中、エージェント・スミスは、人工知能も制御できないほどのパワーを増幅、完全にプログラムから独立し、人類の命運を賭けるネオとの最終決戦に備えていた…。


ついに完結

ううむ、あまりすっきりとはしなかったなぁ……あれだけ壮大に話広げちゃったらもうこういう終わらせ方しかないかな、という意味では納得の結末ではありましたが。

CGの規模はスケールアップしてるけど、派手になればなるほどアニメの世界に近づいちゃって、現実感が希薄になっていくんですね。というか、やたら「日本のアニメでいつか見たようなシーン」連発でした。それだけ日本のアニメが高く評価されてるってことでもあるんだろうけど。

その意味では、映画では「プログラム」と定義されてるセラフの戦闘シーンがネオたちのシーンよリアルに見えるってのが面白い。結局はそれをやってる俳優さんの実力が出ちゃうんだなぁというところがなんとも(笑)。

三作目でひときわ魅力的だったのはロゴス号の船長ナイオビ。元恋人のモーフィアスをアゴでこき使って(笑)、ハンマー号を自在に操縦してザイオンに突入するシーンは圧巻。彼女はマトリックス内の姿より現実世界の姿のほうがカッコよかった気がします。

それにしてもラストシーン、ネオとエージェント・スミスというふたりの白人系男性が死闘をくりひろげ、いわば相打ちとなった形で新しい世界の夜明けを迎えるわけで、それを見るのが黒人女性(オラクル)とアジア人男性(セラフ)とインド人少女(サティ)、というのはなんだかとても意味深。エンドタイトルのBGMとして壮大に鳴り響くインド音楽(?)とともに、いろいろ考えさせられるエンディングでした。


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