ブラック・ダイヤモンド 特別編 [DVD] ブラック・ダイヤモンド (製作年度: 2003年)
レビュー日:2011.1.21
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
強盗グループのカリスマ的なリーダー、トニーはロスの宝石商の金庫破りを計画していた。そんな時、その計画を密かに追跡していた男ダンカン・スーから“ブラック・ダイヤモンド”だけは置いていけ、と警告される。だが、トニーらはそれを無視してブラック・ダイヤモンドを含めたほとんどの宝石を持ち逃げした。しかし、ブラック・ダイヤモンドはスー以外からも狙われていた。犯罪組織のボス、リンは誘拐したトニーの愛娘と引き替えにブラック・ダイヤモンドを要求して来たのだ。動揺するトニー。そんな彼に対し、スーはある提案を持ちかける…。


謎の中国人(笑)

ジェット・リーのアクション映画、と思ってしまうと物足りなくてフラストレーションたまると思います。ジェット・リー主演じゃないですから(笑)。DMXとの共演というよりDMXの主演でジェット・リーはゲスト、くらいに思って見たほうがいいかもしれません。

トニー(DMX)をリーダーとする黒人4人の窃盗団は、それぞれ個人の特色を生かしてチームワークもよく、ちょっと「ルパン三世」や「ミッション・インポシブル(というよりスパイ大作戦)」を思わせるところもあるので、もっとこの設定生かして続編(というより前日譚)作ってもよかったのに……と思ったりして。

先にこのチームでなんか作品を作っておいて、ひとつの世界を確立させておいてからジェット・リー扮する「謎の中国人〜台湾の情報部員スー・ダンカン(蘇當恆?)」を絡めてきたほうが面白かったかもしれません。双方の背景についてよけいな推測しなくて済んだわけだし。

エンタメ映画としては親子の情愛シーンあり、お色気シーンあり、カーチェイスにバギーチェイスに疾走する列車上のハラハラシーンありとけっこう盛りだくさんで、それなりに楽しめるかな。
だからカンフーバトルにそれほど期待しちゃダメだってば……あ、でも、ちゃんとアクションシーンもあるし、ジェット・リーカッコイイし、文句言っちゃいけないかも(笑)。

ジェット・リーが冒頭部分でビルの縁に両手でつかまってぶら下がり、手を離して一階分すとんと落下してはまた縁につかまってぶら下がり……というとんでもないアクションを見せてくれるのですが、そっちよりもその前の、ベランダの塀をひらりと乗り越える姿のかっこよさに参りました。
そりゃまぁジェット・リーにすればこんなのお茶の子さいさいの芸当なんでしょうが、いかにも軽々と優雅にやってくれちゃうのがねぇ……ジャッキーを差し置いて画像をパソコンの壁紙にする誘惑に負けました。ごめんジャッキー(爆)。

それから作品中ブルース・リーとジャッキー・チェンの名前が一回ずつジョークのネタにされてるのがちょっと笑える。


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