めがね(3枚組) [DVD] めがね (製作年度: 2007年)
レビュー日:2011.5.25
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
海辺の町を訪れた主人公の女性を中心に、そこで旅館を営む宿の主人、旅館に集う人々などの穏やかな人間模様をつづったヒューマンドラマ。監督の荻上直子を始め、大ヒット作『かもめ食堂』のスタッフが結集。主人公の女性・タエコを『かもめ食堂』にも出演していた小林聡美が、彼女を見守る謎の女性・サクラをもたいまさこが演じる。海を背景にした心地よい風景、おいしそうな食べ物の並ぶ食卓が作品を彩る。


正しく「たそがれる」方法

そろそろこれ見ても「南の島禁断症状」に耐えられるかな、と思って解禁。
南の島の海辺の民宿「ハマダ」とそこにやってきたタエコさん、そして春になるとふらりとやってきて民宿の食事を作り、浜でカキ氷をふるまうサクラさんとそれを取り巻く人たちのお話。

南の島だけど沖縄じゃない、浜辺でつまびくのも三線じゃなくてマンドリンだけど、流れる空気は沖縄の離島の民宿にすごくよく似ている。離島の旅も、最初の頃は観光名所なんか回るけど、結局そんなものはどうでもよくて、ほんとのところは青い海を眺めてぼーっとしていること、その風景の一部になることが目的、みたいなところがあるものね。

そういう意味ではこの映画の世界観ってわかりやすい。
ただその描き方となるとこれでいのか〜? という気はしました。せりふや話の展開が少し押し付けがましいし、登場人物の背景が思わせぶりな割りに結局最後まで正体が明かされずに謎のままで終わるのでなんとなくスッキリしない。タエコさん(どこかの先生らしい)を追いかけてきてハマダの泊り客になる男性が、唐突にドイツ語の詩の朗読を始めるところも「なんなんだいったい〜?」で終わっちゃうし。

それに手提げ袋程度の荷物じゃ、あんなに毎日違う服着られないでしょ。あのへんはリアリティなさすぎて醒めた。

浜で毎朝みんながやってる「メルシー体操」はちょっと笑える。このシーンでのもたいまさこの動き、何気ないんだけど、カンフー達人の演武みたいに動作のひとつひとつが決まっててスゴい。

海はきれいだったしカキ氷はおいしそうでした。この夏沖縄行ったら絶対浜辺で氷ぜんざい食べるぞ。


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