ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD] ベルリン・天使の詩 (製作年度: 1987年)
レビュー日:2011.7.7
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
天使ダミエルには様々な人々の心の呟きが耳に飛び込んでくる。フラリと下界に降りて世界を経めぐる彼は、空中ぶらんこを練習中のマリオンを見そめる。彼女の“愛したい”という呟きにどぎまぎするダミエル……。マリオン一座は今宵の公演を最後に解散を決めた。ライブ・ハウスで踊る彼女にそっと触れるダミエル。人間に恋すると天使は死ぬというのに……。そこへ、撮影のためベルリンを訪れていたP・フォーク本人が、見えない彼にしきりに語りかける。彼もかつては天使だったのだ……。


子どもが子どもだった頃……

ピーター・フォークの訃報を聞いてふいに見たくなって、本当に久しぶりに見ました。うわー懐かしい。 ブルーノ・ガンツもおじさんとはいえまだ若いよなー。

前半画面はモノクロだし、ベルリンのどことなく退廃的で荒れた感じが重苦しくてしんどいけど、なんか最後まで見ちゃうのよね。天使が人間に恋をして、永遠の命を捨ててこの世の感覚を得たとたん、画面がぱっとカラーになるあたりがすごく印象的。
ピーター・フォークもいい味出してます。
少しずつ内容を変えながら繰り返される「子どもが子どもだった頃……」という詩もリズムが心地よくていい。

この映画はベルリンにまだ「壁」があった頃なので、ベルリンの中心部にあるポツダム広場は何もないだだっ広い空き地になってます。街の中心が「辺境」になってるというこの異様さ。今では見られない、ある意味貴重な映像。

これがその後ハリウッドでリメイクされたというのもはじめて知りました。それもびっくりだけど、天使役がニコラス・ケイジだったというのもさらにビックリ。なんとなくわかる気はするが……(笑)


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