マイティ・ソー [DVD] マイティ・ソー (製作年度: 2011年)
レビュー日:2012.3.24
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
『スパイダーマン』などでおなじみのマーベルコミックの中でも、特に人気の高いヒーローの一人、マイティ・ソーが活躍するアクション大作。地球に追放された神の世界の最強戦士ソーが、巨悪の敵に立ち向かう。監督は『ヘンリー五世』のケネス・ブラナー。主演は『スター・トレック』のクリス・ヘムズワース。ソーをサポートする“ウォリアー・スリー”のホーガン役で浅野忠信が出演する。スリリングな戦いの行方と、迫力のアクション映像に注目。


オレ様ヒーローの成長譚

北欧神話に出てくるアスガルドが実は次元の異なる世界にあって、その王オーディンの息子トールは根はイイやつだけど考え無しの暴れん坊。ある日怒りに任せて仲間の三戦士&女戦士シフと一緒にヨツンヘイムに殴り込みをかけ、両世界の王の間でなんとか保っていた緊張関係のバランスを崩したからさあ大変。
激怒したオーディンはトールから力の源でもあるハンマーを取り上げ、神通力を剥奪してアスガルドから追放島流し……

で、天から落っこちてきたトールが超常現象を調査中の物理学者ふたりと研究生の女の子の三人組に拾われたことからこのお話が始まるわけ(笑)。

北欧神話好きとしてはあれに出てくるキャラがどう料理されてるのか興味あるところでしたが、そうかアメコミというフィルターを通すとこうなるのかぁ……
わたしのイメージにあるトールはもっと野性味のある「赤毛のオッサン」なんですが、この映画の「ソー」は髪もブロンドだしガキんちょがそのまま図体だけ大きくなった感じだし(笑)。だけど妙に女性に対して礼儀正しいところがあったりして、俺様だけどちょっと王子様属性帯びてたりするギャップが面白いです。
あ、それからあの豪快な「ちゃぶ台返し」はツボだった……(笑)

初めはもうどーしょーもない体育会系単細胞だったソーが、地球の田舎町に放り出されて、自分の一部でもあったハンマー「ムジョルニア」も意のままにならない、という挫折をとことん味わってからちょっとずつ思慮深い性格に変わっていくあたりもわりとよく描けていたような気が。
しかし「ミョルニール」というとかっこいいけど、アメリカ英語で「ムジョルニア」って言われちゃうと、なんかあまりかっこよくなくてヤだなぁ。おまけにちゃんと発音できない研究生には「ムニョムニョ」とか呼ばれてるし(笑)。
あのハンマー、北欧ではそれを模したアクセサリーがお守りとされたほど伝統的に人気のあるアイテムなのに(わたしもスウェーデン土産に買って持ってる)。

三戦士のひとりホーガンは我らが浅野忠信ですが、かなりの端役でしたね。でもなんでもいいからハリウッドに足がかり築いてコネ作って、いいオファーをもらえるようになるところまで持っていってほしいです。
劇中で「コスプレしたジャッキー・チェン」とか言われてたのは気の毒だけど笑った。


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