武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD] 武士の家計簿 (製作年度: 2010年)
レビュー日:2012.12.24
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督が映画化した異色時代劇。代々加賀藩の財政に携わり“そろばんバカ”と呼ばれた下級武士が、妻の支えを得ながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描く。主演は、『南極料理人』の堺雅人、彼の献身的な妻役に『ごくせん』シリーズの仲間由紀恵。先行き不透明な現代にも通じる、幕末維新の激動の時代をたくましく生き抜いた主人公一家の姿が胸を打つ。


そろばん侍の意地

代々そろばんの腕で仕えた金沢の「中の下くらいの武家」が、幕末から明治にかけての激動の時代をのりきってゆく物語。
なんか時代は変わっても人間のやることってそう変わってないよなーという感慨がひしひしと……

なによりも武士としての対面を重んじる時代に、いわゆる「多重債務」に陥った家計を実に思い切った手段で建て直す主人公(堺雅人)。いやわたしも「リボ払い」というローン背負っちゃてるから身につまされる。
主人公が息子に家計の基礎をたたきこむ時の「借金はいつか返さなきゃいけない」という基本姿勢も身にしみます。

赤門建設にかかわったことが自慢の父(中村雅俊)とか、着る機会ない着物でも売るとなると抵抗しまくる母(松坂慶子)とか、算術マニアの「おばばさま(草笛光子)」とか、主人公を取り巻く人たちが芸達者でいいキャラ揃い。それだけに映画の後半、その人たちがどんどん年老いて死んでいくのがちょっと切なかった。

ノンフィクションである原作が面白そうなので、さっそくAMAZONに注文しちゃいました。


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