花の生涯〜梅蘭芳〜 (製作年度: 2008年)
レビュー日:2012.12.31
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』のチェン・カイコー監督が再び京劇の世界に戻り、実在した女形の名優、メイ・ランファンの最盛期を描いた時代劇。激動の現代中国で芸一筋に生きた役者の真の姿に迫る。青年時代のメイ・ランファンを新星のユィ・シャオチュンが演じるほか、成長した姿を香港のスター、レオン・ライが演じている。そのほかチャン・ツィイーや安藤政信らの共演も見逃せない。中国国内の人気はもとより、初の海外公演を成功させた彼の功績の大きさに驚く。
美しき京劇の世界
監督が同じ、題材も京劇ということで、どうしても内容的に「覇王別姫」とかぶっちゃう部分があって、なおかつこっちは実在の人物を描くという制約があるため派手さがなくて、ちょと分が悪かった感じがします。
梅蘭芳の青年時代は演じたユイ・シャオティエンが可憐さを感じさせる美しさでよかったんだけど、大人になって役者がレオン・ライに代わると花がなくなった感じで、演技力をもってしてもそれを補うにはいたらず、後半失速気味だったのはもったいないかな。
日本軍の描きかたも中途半端だった感じがしたし……
先輩役者の十三燕との、師弟でもありライバルでもあり、世代間の対立もありという関係を描く部分はなかなかよかったです。演技合戦で梅蘭芳に負けた十三燕が、それでも最後に弟子への愛情を見せ、京劇の将来を託して死んでいく姿が名演。
