インセプション [DVD] インセプション (製作年度: 2010年)
レビュー日:2013.2.11
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
『ダークナイト』の気鋭の映像作家、クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。人の夢の世界にまで入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く。主役を務めるのは『シャッター アイランド』のレオナルド・ディカプリオ。物語のキーマンとなる重要な役どころを『ラスト サムライ』の渡辺謙が好演する。斬新なストーリー展開と、ノーラン監督特有のスタイリッシュな映像世界に引き込まれる。


オイシイ役だな謙さん

頭の中でプロットを立体的に整理していかないとわけわかんなくなりそうな作品でしたが、なかなか面白かったです。
夢の中で夢を見てそのまた中で夢を見て……それぞれのレベルで時間経過が違うし、もう次何が起こるかわからないシュールな展開で、こういう話をイメージできるところが映画の醍醐味でもあるのかな、と思ったりして。

年齢重ねてちょい渋めになったディカブリオはともかく、渡辺謙がオイシイ役どころだよな〜。冒頭は相変わらず「ヘンな日本人」扱いかよ、と思わせる登場の仕方するけど、それは夢の一場面で、そのあとは一応悪役ながらわりとカッコよく描かれてるし、話が進むにつれ単なる悪役じゃなくて魅力的なキャラになっていくのが面白い。

渡辺謙演じるサイトーが、ライバル企業の後継者の潜在意識に夢を使ってある考えを植えつけるようディカブリオ演じるコブとその仲間に仕事を依頼するわけだけど、自分もオブザーバーとしてその夢の中についていっちゃうのね。そこで繰り広げられる戦いに自分も参加するはめになって、「観光客も働けってか」とジョークをとばすんだけど、あのセリフは印象的だったなー。
映画の中ではそこで依頼人と仕事人の垣根を越えた連帯が生まれるところだけど、それだけじゃなくて、渡辺謙がハリウッドの世界に溶け込んだんだなーという実感がわいてくるんだよね。

ハリウッド映画の中で「もはやそこにいるのが当たり前となった日本人」という姿を体現しているような謙さんのたたずまいでした、


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