ローマ法王の休日 [DVD] ローマ法王の休日 (製作年度: 2011年)
レビュー日:2014.6.5
更新日:
評価:★★
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解説(Yahoo映画より):
『息子の部屋』でパルムドールを受賞したナンニ・モレッティ監督が、新ローマ法王に選ばれた枢機卿の苦悩を描いたハートフル・コメディー。法王逃亡という衝撃的な展開や、ローマ法王が選出される選挙(コンクラーヴェ)の様子まどをシニカルに描写し、第65回カンヌ国際映画祭で好評を博した。法王就任という重圧から街へ逃げ出すものの、街の人々との交流を通して信仰心や法王の存在意義を見つめ直していく主人公を、フランスの名優ミシェル・ピッコリが哀感を漂わせながら演じ切る。


選ぶ者の責任

ローマ法王が亡くなって新法王を選出するコンクラーベが開かれ、前評判には全然上がってなかったメルヴィル枢機卿が新法王に選出された。ところがこれから法王就任演説という土壇場になって「私には無理だぁ〜!」と引きこもってしまったメルヴィル。周りの人たちが医者に見せたりカウンセラーを呼んだりしても有効な手立ては見つからない。

考えあぐねた側近は、メルヴィルを連れ法王庁から出て外部のカウンセラーのところに…そこでメルヴィルが逃亡してしまったからさあ大変。引き受け切れない重責を背負ってしまった新法王は苦悩しつつ街をさまよい、新法王に逃げられてしまった側近は法王不在を隠して事態収拾の方策を練り始める……

題名だけ見たらほのぼのタッチのコメディかと思われますが、まさかの鬱エンド。いやびっくりしたなぁ。それで終わりかよ〜! って感じでした。

まぁ、これはこれでありかもしれないけど、見た後味が悪いっていうか、最近見て楽しくない映画ってあんまり見る気が起らないんだよね。少なくとも二度と見ない、と思う(笑)。

どうしたらいいかわかんなくて、街をさまよい歩く法王のシーンはけっこう長くて、淡々と描かれているので途中寝落ちしかけました。ここをもう少しうまく描いてくれれば、結末も納得いったかもしれないのに……

もっともこの作品は、「選ぶ側の責任」という視点で見ると腑に落ちる、のかも。


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