ボイジャー2号が撮影した土星のAリングの画像には、2個の「羊飼い衛星※」に支えられた薄いFリングが写っています。内側の衛星は外側のものよりわずかに速く土星を周回しており、25日ごとに追い越します。この画像は8月15日、ボイジャー2号が土星から1050万キロにあるときに撮影されたものです。この時点で、2個の羊飼い衛星は互いに1800キロ以下しか離れていません。この2時間後、2個はすれ違いました。科学者たちは、2個の衛星の近距離通過の結果であるFリングの変化を探そうとしています。ボイジャー計画は、ジェット推進研究所が運営しています。
This image taken by the Voyager 2 spacecraft of Saturn's A-ring shows the thin F-ring bracketed by its two shepherding satellites. Because the inner moon revolves around the planet slightly faster than the outer one, the satellites lap each other every 25 days. This picture was taken Aug. 15, when Voyager 2 was 10.5 million kilometers (6.6 million miles) from Saturn. At that instant, the shepherds were less than 1,800 km. (1,100 mi.) apart; they passed each other about two hours later. Scientists will be looking for changes in the F-ring resulting from the close passage of the satellites. The Voyager project is managed for NASA by the Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, Calif. (P-23911) ※訳注:内側から16番衛星「アトラス(仮符号1980S27)」、17番衛星「プロメテウス(1980S28)」と名付けられています。それぞれ長半径13万7700キロ、13万9400キロの軌道を、0.6日と0.61日で周回しています。赤道半径はそれぞれ20キロと40キロです。いずれも1980年、ボイジャー1号の観測で発見されました。
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