電GO!2 予備知識


※あくまで推測によるところが大きいので注意されたい

はじめに

 ハイテク電車ごっこゲームである電車でGO!2高速編のシステムについて記す。知らなくてもプレイには支障ないものも多いが、知っていると状況の変化に応じて臨機応変な運転が可能となり、また失敗したときのリカバリにも役立つものと思われる。さらに飽き足らない向きには、余興として奇怪な運転(いわゆる「大道芸」)を行うための必須知識ともなる。
 

筐体設定

・難易度設定
 デモ画面で、TAITOロゴを牽引する重連機関車の色の組み合わせで判別可能である。ランクによって、路線ごとの持ち時間の初期値、各種ペナルティ秒数、ボーナス秒数が異なる。また、走行中の速度制限予告(点滅開始)時期も異なるので、異なるランクの筐体で乗務する際には制動のタイミングに注意が必要である。
  デモ画面
…イージーランク
…ノーマルランク(写真)
…ハードランク
…ハーデスト(ベリーハード)ランク
 一時期、タイトー直営店を中心にハーデスト設定だらけとなったことがある。何でもタイトー上層部の方針だそうな。
 
・クレジット
 初乗り(新規)200円/乗り越し(コンティニュー)100円を基本として、店によって初乗り/乗り越しともに100円だったり、ともに200円だったりする。また、初乗り300円/乗り越し200円というボッタクリの店もある。100円で2クレジットという設定もあるが、2仕業も完走すると結構疲れる(笑)。
 あらかじめ複数クレジットを投入しておくことは可能であるが、デポジット表示が画面左下部に常時表示されるようになるため、0cm停車狙いの障害となることがある。
 
・速度計/マスコン/ブレーキ/サウンド/画面調整
 これらは設定というより、メンテナンス項目である。常に最良の状態であることが望ましいが、現実問題として結構狂っている店が多い。特に改造車(前作からのバージョンアップ。圧力計がkg/cm2単位になっているやつ)に目立つ。調整項目が結構多く店員によっては対応できないこともある。客の方が知ってることも
 
 速度計…これが狂っていると、通過駅のある路線において定通が困難になる。ひどい場合には期せずして速度制限超過に引っかかることもある。こまちなど120キロを超える車両を用いると、画面内のデジタルメータと機械メータの差異を一応チェックできるが、調整はメンテナンス画面を用いて10キロ刻みでソフトウェアと機械メータとの対応をとるらしいので、この方法では100キロ未満のチェックはできない(加減速中に部分的に引っかかる感じがすることがあるのはそのためである)。
 自衛策としては、メータをあまり当てにせず、時刻中心に運転するという方法がある。「**秒まで加速する」といった目安を自分なりに決めておけば、様々な筐体で対応できるようになるであろう。
 
 マスコン…あまり狂っているのを見たことないが、乱暴に扱われている筐体であれば狂っている可能性がある。P4(力行4ノッチ)までしか入らないといったことがあれば、悲劇である。
 
 ブレーキ…かなりの確実で狂っている。中途半端な位置で段数が切り替わるのはまだよい方で、抜取位置に入らなくて仕業検査にやたら時間がかかったり、B8がなかったり(雨の東海道線201系では大変かも?)、押さえつけておかないと緩解されず常に制動がかかる筐体まである。それはそれでリアルかも?デッドマン装置というのもあるし。
 B9に入らないと、電GO!2−0番台(黄色いあんどん)において隠し路線「はくたか」が選択できないという障害もある。
 
 サウンド…リアリティが重要なゲームなため、何も聞こえないようでは困る。じゃかましい某DJゲームの大音響に掻き消され、目安にしている信号喚呼や停通確認、駅到着アナウンスが聞こえずに過走…ということもあるだろう。だからといって大きすぎると、踏切障害発生時(3000番台の京浜東北線・東海道線)に、けたたましくベルが鳴り響き、設置場所によってはひんしゅくを買うこともある。適切な音量に調整させよう。
 なお、筐体によってはSEまたはBGMだけ聞こえないこともある(こまちでメロディがかからずにアナウンスが入るとか)。それぞれ独立して音量調整が可能なようである。
 
 画面…上下左右に寄っている場合には、調整が可能なようである。0cm停車位置を画面端で判断する場合、切れていると困る。個体差があるのも面白いと思うが。画面の一部が変色しているような場合、デガウス(消磁)操作で直るらしい。
 
 他に、たまに運知灯(車内信号)が切れている筐体もあり、油断はできない(笑)。
 

信号システムとATS

 突然、信号が減速現示(Y-G現示)に変わって急制動(または常用最大)をかけたが減速が間に合わなくてATSが作動し強制停止を食らった経験は誰にでもあるだろう。ここでは電GO!における信号システムについて説明する(実際の鉄道ではあり得ない事項も含まれる)。
 
・信号機の種類
 出発信号…駅からの出発を指示する信号。信号機の下に[出]表示がある。電GO!では通常、通過駅の場合進行現示、停車駅の場合停止現示になっており、出発時に進行現示に変わる(出発進行)。実際は先行列車との距離によって、制限現示(出発減速、出発注意、出発警戒)の場合もあるが、電GO!においては、早着・早通に対するペナルティとして現示されることがある。くれぐれもダイヤには気を付けたい。
 
 閉塞信号…駅間において、次の閉塞区間への進入を指示する信号。次駅に近づくにつれ、第n閉塞、…、第2閉塞、第1閉塞となる。駅間が短い場合、閉塞信号がない場合もある。通常は進行現示であるが、前方に列車がいる場合(先行列車が遅延している場合や自車がダイヤに対して先行している場合)は制限または停止現示となることがある。電GO!では主に早着・早通に対するペナルティであると考えてよい。
 
 場内信号…駅への進入を指示する信号。信号機の下に[場]表示がある。通常は進行現示であるが、先行列車がまだ出発していなかったり出発直後だった場合は、当然停止または制限現示となる(電GO!にあっては、同様にペナルティの一つとして現示されることがある)。
 
 中継信号…見通しの悪い区間で、上記の主信号機の現示を予告する信号機。
 
 発光信号(特殊信号発光機)…主に踏切の障害により、緊急停止を指示する信号。いわゆる「クルクルパー」。電GO!2では3000番台の京浜東北線(横浜−品川)、東海道線で現示されることがある。
 
・信号現示の種類
 進行現示(G現示)…規定の速度で進入(出発)してよいことを表す。速度照査は行われない。電GO!においては制限はないが、実物の北越急行(681系)では130km/h制限の意味となる。
 
 減速現示(Y-G現示)…70km/h以下で進入(出発)してよいことを表す。実際には路線により制限速度が異なる。
 
 注意現示(Y現示)…45km/h以下で進入(出発)してよいことを表す。実際には路線により制限速度が異なる。
 
 警戒現示(Y-Y現示)…25km/h以下で進入(出発)してよいことを表す。電GO!2では、なぜかこのときだけ4灯目(一番下)がY灯火になる(通常はG灯火)。高規格路線である実物の北越急行にはない(らしい)。
 
 停止現示(R現示)…進入(出発)してはならないことを表す。
 
 高速進行現示(G-G現示)…130km/hを超えて走行してもよいことを表す。ほくほく線681系はくたかに対してのみ現示される。電GO!では、なぜかこのときだけ4灯式信号機が5灯式に変化する(笑)
 
 (中継信号)進行現示…縦に3灯。進行現示を中継する。電GO!には登場しないが、2基の中継信号の進行現示により、高速進行現示を中継する。
 
 (中継信号)制限現示…斜めに3灯。減速、注意または警戒現示を中継する。中継信号ではこれら3つの現示の区別はできない。
 
 (中継信号)停止現示…横に3灯。停止現示を中継する。
 
 (発光信号)緊急停止現示…5灯の赤色灯が回転。
 
・速度照査について
 速度照査地点を現示を超える速度で通過するとベルが鳴り、やがてATSにより強制停車させられる。電GO!での速度照査は、基本的にCG上その信号機のあるところで行われる(ただし田沢湖線の一部で、CG上に信号機のない場合がある)。通過駅の出発信号機が制限現示の場合、停目のある場所で速度照査が行われる(?)。また、中継信号機はCG上にはなく、速度照査も行われない。
 制限現示の区間内を走行中に、より制限の緩い信号現示が視認できたらその時点で加速してよい(その信号機のある場所まで待つ必要はない)。
 アナログ速度計の表示誤差を考慮しているのか、+4km/h程度までは速度照査に引っかからないようである。
 
・信号が変わるとき
 電GO!ではダイヤに対して、累計で一定秒数以上早着・早通を重ねると本来進行現示のはずが制限現示(減速・注意・警戒。停止を含む)に変わる。連続して早着・早通を続けると秒数が蓄積されるので注意する(定通・定時着または延通・延着でクリアされる)。制限信号の現示のパターンは、路線によりまたは蓄積された秒数により異なる。また、蓄積および判定秒数は小数点以下も考慮されていると言われている。なお、停車駅の出発信号以外の停止信号により停止している間は、時計が止まっている。
 
(出発)進行→減速→進行
(出発)進行→減速→減速→進行
出発警戒→進行
出発警戒→注意→進行
(出発)減速→注意→停止→進行
(出発)減速→注意→警戒→停止→進行
 
 初級の直江津〜黒井〜犀潟間、および田沢湖線普通の田沢湖〜志度内(信)間の場合、ダイヤにかかわらず制限信号や停止信号が現示される。
 3000番台の京浜東北線(横浜−品川)、東海道線の一部の区間では、一定以上早着・早通を重ねると、トラックが踏切道をふさぎ緊急停止が現示される。非常ブレーキを使用して無事電車を止めることができれば危険回避合格ボーナスが入り、事故を起こせば減点である。こちらは緊急停止が現示された時点で時計が止まる。この非常ブレーキは減点の対象とはならない。また、この場合累計秒数はクリアされる模様。
 

各種ペナルティ・ボーナス(ノーマルランク)

・ペナルティ
 構内再加速…停止評価時に減点対象になるとともに、0m停車時のボーナスもなくなる。
 
 延着・延通…遅れた分だけリアルタイムで減点される。路線によっては1秒につき2秒減点される。前述のとおり、早着すると制限信号が現示され、次駅で大延着・大延通となることがあるので、早ければいいというものではない。定時運転を心がけたい。
 
 過走…合格範囲を超えると、1mにつき1秒または2秒(筐体設定によっては3秒も)減点される。大オーバーランは即死の可能性あり(ただし、初級は最大20秒)。
 
 急制動…緊急停止現示以外で減速のために非常ブレーキを使用した場合、リアルタイムで減点される。
 
 非常制動停車…停車駅での停止操作に入ってから非常ブレーキを使用すると、停止評価時に減点される(初級を除く)。
 
 信号無視…速度照査時点での超過キロ数が減点される(ただし、初級は最大15秒、中級は最大15秒または20秒、上級以上は最低10秒。許容範囲が+4km/hと思われるので、初級・中級でも最低5秒)。
 
 標識無視(速度制限、警笛吹鳴)…超過速度にかかわらず、路線ごとに一定秒数が減点される。速度制限の許容範囲はレベルにより+2〜+4km/hと思われる。
 
 運知灯(車内信号)無視…ドアが閉まっていないのに発車しようとしたわけで、当然減点対象となる。
 
 き電区間停車…奥羽本線・田沢湖線で、き電区間開始き電区間からき電区間終了き電区間終了までの間に停車すると、即時減点10秒(基本的に停車することはないが…)。
 
 出発指示無視…いつまでも発車しないと、警告ごとに5秒ずつ引かれるようになる。
 
 踏切事故…非常停止が間に合わず、トラックに激突した場合(ごく軽く接触した場合も)10秒減点。
  信号無視

 減速信号(制限70)に161キロで突っ込むと、161−70=91秒減点。
 
 
・ボーナス
 隠し警笛…一部の橋りょうや踏切、トンネル入口で警笛吹鳴すると、タイミングによって3秒〜1秒のボーナスがある。田沢湖線では沿線のシカにも有効。
 セクション通過…奥羽本線・田沢湖線で、き電区間開始き電区間からき電区間終了き電区間終了までの間をだ行(ノッチオフ)するだけで入るボーナス。制動中であってもよいが、実際の電車(回生ブレーキ装備車)では制動もご法度である。
 
 定通…通過駅を秒単位も定刻どおりに通過した場合のボーナス。連続定通すると、ボーナス秒数が1秒ずつ増えていく。
 
 great!…±49cm以内に停車し、ダイヤが定刻または定刻±2秒以内だったときのボーナス。連続するとボーナス秒数が1秒ずつ増えていく。
 
 good!…±49cm以内に停車し、ダイヤが定刻±2秒を超えたときのボーナス。
 
 EXCELLENT!!…great!またはgood!時に0cm停車だった場合に、運転評価画面で加算されるボーナス(10秒)。3000番台においては、鳥のさえずりが聞こえることから「ピヨ」とよばれる。
 
 危険回避合格…踏切イベントが発生した場合に、無事電車を緊急停止できた場合のボーナス(10秒)。 危険回避合格

 間一髪!
 
 ボーナスゲーム(横軽・盛岡)…信越線横川駅構内において、時間内に機関車を電車に衝撃なく連結できれば、1秒〜10秒のボーナスが入る。または、盛岡駅においてこまちをやまびこに手順どおり衝撃なく併合できれば1秒〜20秒のボーナスが入る(手順…警笛吹鳴後力行、5m手前に一時停止、警笛吹鳴後再力行。手順で10秒、衝撃度合いで10秒といわれている)。 連結成功

 狙って1秒って、かえって難しい〜
 
 

運転評価・スコア

・運転評価について
 減点法になっていて、各項目について20点〜0点の点数が付けられ、総合評価はそれらの和となる。
 
 ダイヤの正確さ…延着・早着・延通・早通の合計が多いほど減点される。合計が1秒であれば減点なし?
 
 ブレーキ(乗り心地)…停車時に強いブレーキを使うと減点される。路線・車両によって基準がかなり異なる模様。
 
 停止位置の正確さ…停止位置の誤差の合計が一定量を超えると減点されるらしい。40mを超えると0点になるとか。
 
 信号・標識を守る…守っている限り減点されることはない。
 
 安全性への配慮…車両性能の95%を超える速度で走行し続けると減点されるらしい。実際の路線の認可速度とはまったく関係ないので、山手線を100km/hで走行したり、681系はくたかで150km/hで走行しても減点されない。また、運知灯(車内信号)点灯前にブレーキを緩解しても減点される(ありがち)。
 
 
・スコアについて
 乗務終了時点での残り秒数と運転評価、それに路線(車両)ごとの定数の単純な算術和[km]となっている。
 
 
 

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(最終更新日:2011/01/02)