フォルクローレでは「超」がつくほど有名な「コンドルは飛んでゆく」El condor pasaという曲です。
作曲D=A=ロブレス。
……ということには一応なってはいますが、これはペルーの主張する説で、
ボリビアも「うちが本家だ」と主張しています。
やはり歌詞の入ったバージョンもあり、ややこしいことに
ボリビアのそれとペルーのそれは違います。
アメリカ人のつけた有名な歌詞もありますし、スペイン版もあります。
ペルーのそれは、圧政に反逆して処刑されたインカ皇帝の末裔・ホセ=ガブリエル=コンドルカンキを
偲んだもので、彼が死後、空に昇ってコンドルとなりアンデスの民を見守っているという
伝説をモチーフにしています。
無論演奏する人によってスタイルは様様で、昔この曲だけ集めてテープに纏めようとして、
気が狂いそうになってやめたこともあります(笑)。
また、この曲が有名になりすぎて、反発のあまり絶対に演奏しなかった反骨の演奏家もいたとか。
なお、このMIDIデータには「今日から吹けるやさしいケーナ」(リズム・エコーズ社、福田剛士・編)
の楽譜をアレンジして使用しています。
有名なヤラビの部分だけ取り出して(ソフトの容量の関係です(苦笑))、
楽譜ではリズムがフォックス・インカイコとなっていたものを、ワイニョに変更しました。
本当は、ケーナのドブレ(二重奏)だけで聞くのが一番きれいな曲なんですけどね。

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