CRADLE OF FILTH


CRUELTY AND THE BEAST[鬼女と野獣]
1998.5.20.

ONCE UPON ATROCITY[残虐非道な物語]
THIRTEEN AUTUMNS AND A WIDOW[エリザベス、不吉な13の秋]
CRUELTY BROUGHT THEE ORCHIDS[鬼女の蘭]
BENEATH THE HOWLING STAR[吠える星の下に]
VENUS IN FEAR[恐怖の女神]
DESIRE IN VIOLENT OVERTURE[暴虐の序曲]
THE TWISTED NAILS OF FAITH[信仰の歪んだ釘]
BATHORY ARIA[バソリー夫人のアリア]
BENIGHTED LIKE USHER[凶運の闇]
A MURDER OF RAVENS IN FUGUE[烏殺しのフーガ]
EYES THAT WITNESSED MADNESS[狂気を見つめる瞳]
PORTRAIT OF THE DEAD COUNTESS[死せる伯爵夫人の肖像]
LUSTMORD AND WARGASM(THE LICK OF CARNIVOROUS WINDS)[情欲と争いの誘惑]
HALLOWED BE THY NAME[審判の日]:BONUS TRACK

MIDIAN
2000.11.22

AT THE GATES OF MIDIAN
CTHULHU DAWN
SAFFRON'S CURSE
DEATH MAGICK FOR ADEPTS
LORD ABORTION
AMORE MORTE
CREATURES THAT KISSED IN COLD MIRRORS
HER GHOST IN THE FOG
SATANIC MANTRA
TEARING THE VEIL FROM GRACE
TORTURED SOUL ASYLUM
FOR THOSE WHO HAVE DIED : BONUS TRACK

NYMPHETAMINE
2004.9.22

SATYRIASIS
GILDED CUNT
NEMESIS
GABRIELLE
ABSINTHE WITH FAUST
NYMPHETAMINE (OVERDOSE)
PAINTING FLOWERS WHITE
NEVER SUITED MY PALETTE
MEDUSA AND HEMLOCK
COFFIN FODDER
ENGLISH FIRE
FILTHY LITTLE SECRET
SWANSONG FOR A RAVEN
MOTHER OF ABOMINATIONS : BONUS TRACK
BESTIAL LUST : BONUS TRACK

CRADLE OF FILTH は一応、ブラックメタルにカテゴライズされてはいるが、他 のブラックメタル勢と比べると、かなり異質である。漂う雰囲気は悪魔崇拝者と 云うよりも、異形愛好者と云った感じでオカルトマニア・メタル(オドロオドロ した恐怖とエロティシズムは相乗効果を持ち醜と美のコントラストは変質的です らある)と呼ばせていただきたい。
究極の醜美の3RD(BONUS TRACK の HALLOWED BE THY NAME は IRON MAIDEN の曲、2NDの DUSK AND HER EMBRACE では SLAYER の HELL AWAITS をカバー している)と、1STをグレードアップさせた感じの4TH(日本盤のオビには第五章とあるが)がオススメ。近頃珍しい3RDの全曲邦題付き(アルバムタイトルまで )も陳腐で○。

また、3RDにはジャケット違いのボーナスCD付もあって、なかな かファン泣かせ。
ボーナスCD収録曲は、
LUSTMORD AND WARGASM(THE RELICKING OF CADAVEROUS WOUNDS)
BLACK METAL
HALLOWED BE THY NAME
SODOMY AND LUST
TWISTING FURTHER NAILS(THE CRUCI FICTION MIX)で、HALLOWED BE THY NAME は日本版ボーナストラックと同じ。

FROM THE CRADLE TO ENSLAVE E.P. というミニアルバム(マキシシングルか?)ジャケットやインナーがかなりグロいものになっており、それに比例するかのように甘美さがうすれていっているようです。そして4TH、前作の凶悪感が薄れリズム隊がよりヘヴィになったことでイメージは1STに近い感じがします。しかし、楽曲的には数段グレードアップしているので後退ということではなく、明らかに進化でしょう。

ABRACADAVER なるオリジナルのレーベルを作って発表した BITTER SUITES TO SUCCUBI は新曲と THE PRINCIPLE OF EVIL MADE FLESH のリメイクという企画盤的なイメージはあるものの新曲の方は MIDIAN のイメージ。ややリズム隊が軽めになったような気はするが。また、輸入盤は ENHANCED CD になっているので日本版よりお得です。(収録曲は全く同じ)

いよいよ、メジャーへ移籍しての DAMNATION AND A DAY はオーケストラを使ってのコンセプトアルバムということで、仰々しさはかなりのもの(そのせいで、B級オカルト的なオドロオドロさは稀薄)。
NYMPHETAMINE は CRADLE OF FILTH らしさを全く損なわないまま、オールドスタイルのヘヴィメタルを再現している。そのため、今までのアルバムよりも驚くほど聴きやすい(とはいうものの、あくまでも CRADLE OF FILTH ですので、ピュアメタルとは比較になりませんが)。DANI のボーカルも超高音のスクリームを極力抑えていて、聞き易さに拍車をかけている。また、元 THEATRE OF TRAGEDY のボーカル LIV (LEAVES' EYES)が NYMPHETAMINE (OVERDOSE) にゲスト参加している。

SPECIAL EDITION では、2枚組となり DISC2 には、DEVIL WOMAN。SOFT WHITE THROAT。BESTIAL LUST(B***H)。PREY。NYMPHETAMINE(JEZEBEL DEVA FIX)。MR.CROWLEY。NYMPHETAMINE のビデオクリップが収録されていて、NYMPHETAMINE(JEZEBEL DEVA FIX)は LIV ではなく、SARAH JEZEBEL DEVA が歌っているバージョン。

THORNOGRAPHY はNYMPHETAMINE 同様 DANI の超高音スクリームがほとんどない。RISE OF THE PENTAGRAM(10曲目)は初のインスト曲。

1st/THE PRINCIPLE OF EVIL MADE FLESH
1.5st/VEMPIRE (SINGLE?)
2nd/DUSK AND HER EMBRACE
3rd/CRUELTY AND THE BEAST
3.5rd/FROM THE CRADLE TO ENSLAVE E.P. (SINGLE?)
4th/MIDIAN
4.5th/BITTER SUITES TO SUCCUBI (SINGLE?)
5th/DAMNATION AND A DAY
6th/NYMPHETAMINE
7th/THORNOGRAPHY
このバンドの場合収録曲も多く収録時間もそれなりで、アルバムからのシングルカットといった事もないので、ミニアルバムとして0.5で数えました。

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