DAIHATSU ATRAI SX-TURBO 4WD


DAIHATSU HIJET廃車に伴い、新たに購入を考えた時にずっとちょっと欲しかった“軽の1BOXでサンルーフがたくさんある車”の条件が頭に浮かびました。でも所詮、私のおもちゃなので大蔵省からは\200,000以下!という厳しい条件が...で、探したところ、長崎県で発見!船便で5日間かけて届いたアトレーは昭和62年製です(陸送費込み・カステラ付きで\120,000弱!)。

まず感動したのは、純正オーディオが付いていたこと。富士通テン製“レギュラーステレオFM付オートリバース”です。これとは別にAMラジオ(標準装備)も付いているのですが、これがオーディオのパワースイッチと連動しているのです。すごい。
他には純正オプションのジェコー製“デジタル自動車時計”。エアコンもオプションなので別置きで、シフトレバーの前方にあります。


とりあえず外せるものを外して大掃除をして、10万km走っているとはいえターボ車なのでターボタイマー(FET製TB-202)、そしてお約束のステアリングとヘッドライトバルブを交換しました。
また“Atrai”ロゴの入った純正フロアカーペット、ボディ同色のバンパー(未塗装のバンパーは日焼けがひどかった...)、ドアミラーも手配。

いざ実使用にあたりドリンクホルダーがないことに気付きました。この型のアトレーはオーディオケース(インパネの一番上のケース)を付けてしまうと、水平な場所がないのです。
で、AMラジオの収まっている部分に1DINのオーディオでも入れて、オーディオケースを外してしまおう!と思ったのですが、バラしてみると1DINオーディオの取り付けなんて、まったく考えていない構造でした。

2003年5月、やはり通勤仕様にドリンクホルダーはしっかりしたものが欲しい!でもFMラジオが欲しい!もちろんステレオで!というワケで、純正AMラジオ部分に1DINサイズのAM/FMチューナを取り付けました(TOYOTA純正品)。
そうすると、FM式CDチェンジャーが接続できる!と言うわけで、ADDZESTの12連装を購入したのでした。ADDZESTのCDチェンジャーは、このアトレーの床に直置きしても音飛びが殆どありません(筐体に対して内部が浮いているような構造になっているのを見て感動しました)。ついでにスピーカもADDZESTの10cmへ変更しました。
シフトノブも気に入ったものに交換したり、灰皿の奥にLEDを配置する(夜は灰皿の場所がわからないので...)などして、少しずつ快適になってきました。


2003年6月プラグエアエレメントを新品に交換しました。プラグはいくらまわしてもホイールナット並に硬く、場所もフロントタイヤの奥であることもあって外すのはとても苦労しました(鈴鹿自動車さん、ご協力に感謝します)。
エアエレメントは縁のゴムが溶けていて、これも清掃に苦労しましたが、結果は燃費が13km/lを越え(1BOXは軽自動車でもこれくらいらしいです)、エンジンも気持ちよく吹け上がるようになりました。

お約束のステッカーチューンは両サイドに前から後まで貼ってあった純正ステッカーを剥がして、愛煙家らしく“Zippo”のロゴを、そして純正(スチール)ホイールも赤いラインを入れてちょっとスポーティ(?)にしてみました。

2003年11月、タイヤがパンクしたのを機にインチアップも兼ねてアルミホイールを購入しました。選んだのは(似合う・似合わないはさておき)デザインが気に入ったブリジストン製CITTA(13インチ)です。

またリアハッチを“ダブルハッチゲート”というものへ交換しました。これは7代目HIJET業務用に(軽自動車で初めて)採用されていたものらしく、リアウィンドウも開けることができるのです。ただし実用的には使い勝手が悪いという理由で、8代目HIJETでは不採用となったらしいです。

キーシリンダは交換が困難だったのでシリンダからキーを作成するハメになってしまったのは予定外でした。安く作ってくれるという鍵屋をディーラに紹介してもらい、\4,000-でハッチは無事に使えるようになったのでした。
あまり街では見かけない珍しいものなので、デフォッガやリアワイパーを犠牲にしてもお気に入りの一品となりそうです。最大積載量も200kgから350kgへと性能アップしましたし...?

2003年12月、錆が発生しているところやへこんでいるところの修理に挑戦。パテによる成形と塗装はやっぱり楽しい。塗料がトヨタ車の“スマッシュホワイト(色番号:038)”だったのには驚きました。

修理も完了しないうちに車検の時期となり、15年目ということもありディーラへお願いしました。タイミングベルトやウォータポンプが既に交換済みということもあり、今回の車検での主な交換部品はFブレーキパッドファンベルトのみでした。

2004年5月、車内の静音化に挑戦しました。ドアパネルやフロアマット、シートも取り外して徹底的に遮音シートなるものを貼りたくりました。車重は約30kgほど増えましたが、隣を走るトラックの騒音やエンジン音、排気音はかなり抑えられました...ロードノイズが今後の課題です。
またプラスチック部の劣化が激しかった4WDセレクタスイッチと、リアシート下にあるファンのスイッチをセンターコンソールへ移動しました。

2004年6月、セルモータは回るのにエンジンがかからなくなりました。プラグには火が飛んでいたので、燃料タンクを下ろしてポンプを取り出しチェックすると見事に動きませんでした。
燃料ポンプは電気式で約\12,000とちょっと痛い出費でしたが、年式を考えると交換時期なのかもしれません。フィルタと一緒に新品に交換しました。
修理完了に併せてずっと貼りたかった“天晴”ステッカーを作りリアハッチに貼ってみました。


2004年8月シフトブーツを合皮で手作りしました。

2004年10月、ブレーキオイルが減っていたのでディーラで調査してもらったところ、ブレーキブースターマスターシリンダ、およびバキュームホースの交換となりました。\75,000...痛い。

2005年3月、バッテリー警告灯が点灯してしまいました。運良く平成3年式のオルタネータを中古で入手(\4,500)することができ、自分で交換。思ったより簡単にできたので出費は最小に抑えられました(新品だと\60,000くらいすると思います)。
...と、喜んだ次の日の朝、暖機運転中にエンジン停止、始動できなくなりました。調べてみるとセルを回してもディストリビュータのロータアームが回っていませんでした。

自分でバラしてみたかったのですが時間と専用工具がないため、修理はディーラへお願いしました。幸いアイドリング中に切れたためバルブやピストンは無事でした。タイミングベルトと、ついでにディストリビュータのロータとキャップ、プラグコードもこの機会に交換しました。\30,000弱...バルブ交換とならなくて本当に良かったです。

その後、勢い余ってキャブレタのクリーニングを決行。インタークーラの取り外しが大変そうだったので迷っていましたが、この機会にがんばってみました。

2005年5月、リアウィンドウに透過率5%、サイドウィンドウに透過率12%のスモークフィルム、運転席・助手席ウィンドウに断熱フィルムを貼りました。断熱フィルムの効果はすばらしく、直射日光が腕にあたっても暑くなくなり快適です。
また静音化第2段として、リアのアウターパネル-インナーパネル間にグラスウールを入れてみました。その効果によりロードノイズがより一層目立つようになりました。

2006年1月、Aピラーを黒色にしてみました。各モールの取り外しにちょっと苦労しましたが、3時間程で完成。運転席と後部席のウィンドウがつながっているように見え、サンルーフとお揃いっぽくなりました。
もちろん塗装ではなく、お得意のステッカー貼付です。


2006年3月、久しぶりにカーショップに行ったらマフラーカッターを発見!懐かしさに背中を押されて購入してしまいました。加工は必要でしたが、ちょっとスポーティなカンジになりました?

2006年5月、静音化第3段。フロントホイールハウス内にノックスドールを塗布しました。結果、耳障りだったロードノイズがこもった感じになり、エンジン音が目立つようになりました。また。これを記念してフロントバンパーを新調しました。

2006年6月、静音化第4段。リアホイールハウス、および潜って可能なかぎり塗れるところにノックスドールを塗布しました。この効果はフロントほどではありませんでしたが、それでもフロント同様、多少のロードノイズは抑えられたようです。
せっかくリアを浮かしたので、これを機にアーシングを試してみることに(アトレーのバッテリーは最後部にあります)。3.5sqのワイヤを助手席下のエンジンブロック、運転席下の純正アースポイント、そしてミッションボディまで引っぱりました。
その効果は中低速のトルクアップが4速、5速の低速時に体感できました。古い車だけに実施しても損はないですね。燃費も良くなると期待しています。

2006年7月、静音化第5段。ニードルフェルトをフロントからリアまでの床へ2重にして敷きました。特にフロントシート後部(Rシート足元)から入ってくるエンジン音などの吸音効果は体感できました。

2006年8月、静音化第6段。いよいよウレタン充填です。これは静音という意味では振動を抑えるために、そして断熱も目的としています。ボディの剛性アップが目的ではないので、DIYショップで購入できる手軽な1液性スプレー式のものを使用しました。
空気中の水分と反応して発泡するとのことなので、車内へ加湿器を持ち込みサウナ室と化した状態での施工となりました。充填箇所はリアホイールハウス車内側の空間やルーフのピラー部です。もちろん水の通り道は避けなくてはなりません。また各ドアのホールシールを厚めのものへ変更しました。

2006年9月、クーリングファンがいつもの水温で回らないことに気付き、調べてみるとラジエータ下部の水温センサーが壊れた様子。とりあえず手動で回せるようスイッチを付けました(後日、クーラント液と共に交換して、ファンは無事動作するようになりました)。
さて、知人より1998年製のCDナビゲーションをいただきました。トヨタ純正C6000 KNP-5180 08545-00361(PIONEER製AVIC-XA8036ZT)です。

2006年10月、エアコンがガス漏れとのことで修理依頼したところ、コンプレッサエバポレータコンデンサなど一式交換になりました(\200,000)。
ついでに劣化の激しかったドアハンドルコズミックルーフのハンドル4WDセレクタレバー、そして当時オプションだったウィンドウバイザを新品へ交換しました。残念ながらセンターコンソールは入手不可とのことでした。

先月いただいたナビには車速パルスが必要なのですが、この車にはそんな信号は(当然ながら)準備されていません。そこでDENSO製スピードセンサを購入しました。
しかし、ミッションに接続されているメータケーブルを抜いてみると形状が合いませんでした。しかたがないので多少加工してなんとか取り付けました。

車内にLEDライトを追加しました。またこれに併せて残照回路を製作しました。ドアを閉めた後、7秒ほどかけてゆっくりライトが消えていきます。

2006年11月シフトブーツを作りなおしました。

2007年1月、ナビのコンソールを自作しました。材料は木+合皮です。また、ドア内部のメンテナンスついでにドアパネルの自作を開始しました。

2007年3月、ようやくすべてのドアパネルが完成しました。この車に合ったシンプルなデザインです。ウッドパーツの加工、塗装に時間がかかりました。フロントドアパネルにはNISSAN SKYLINEで使っていたドアランプを付けました。

2007年5月、静音化第7段。ベッド部にフローリングを置きました。フローリング裏面にニードルフェルトと遮音シートを貼付したところ、ロードノイズが多少こもった感じになったことが体感できました。また、走行中のリアからの振動・騒音が気になったので、リアのリーフスプリングとショックアブソーバのブッシュを新品へ交換しました...が、残念ながら期待したほどの効果はありませんでした。

2007年6月、修理したエアコンのおかげで快適な通勤途上...だったんですが、クーラント液漏れが発生、水温計はアッというまに“H”に...サスガ旧車ってカンジです。原因と思われるサーモスタットを交換、ついでにオイルプレッシャスイッチも交換していただきました。

2007年7月、通勤において追突されました。左リアは紙のようにつぶれていました。修理する方向で話をしていましたが、元通りにはならないと諦め、廃車することを決めました。ちなみに修理費の見積もり額は\420,000-とのことでした。

私にとっては初ターボ車でした。雪が積もった日には4WDを堪能する事ができました。不安なく坂道を登ることができたことに感動すらしました。

たった4年でお別れとなってしまいましたが、これまで乗った車の中で最も遊ばせてくれた車です。

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