チョコ日記 第21回
クーベルチュール食べ比べ:その 3
久しぶりのクーベルチュール食べ比べです。今回もスイート系を3種類
- カルマ・バニラ(200g - 600円、東京代官山ヒルサイドパントリーにて購入)
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- 色
- 一般的なのスイートチョコレートに比べると、薄めの茶色。黒いという感じはありません。
- 口溶
- 大変滑らか。ねっとりとさらっとの丁度中間で大変いい感じ(^^)。
- 香り
- 口に入れる前はほんのり酸味を感じさせるような香りが漂う香ばしいチョコレート
風味。よく嗅いでいると、あま〜い香りに変わってきます。食べてみても、同様の印象で
すが、チョコレートがなくなると同時に香りもすーっと消えていって戻り香はあまりあり
ません。
- 味
- チョコレートが溶けだしてくると、上品な甘酸っぱい味がまず出てきます。酸味もほ
どほど効いていますが、果物の酸味ではなく、非常に上品なものです。嫌味にならない程
度のナッツフレーバーもあって、チョコレートが溶けてしまった後にコクを感じてきます
。甘みがやや強く、苦みはほとんどありません。
- 感想
- カルマはスイスのメーカーで、今回のバニラはスイート系の中で最もカカオ分
が少ないもののようです。全体的な印象としては、苦み以外の面ではとっても上品でバラ
ンスのとれたチョコレート。強いて言えば上品な酸味が特徴かと思います。個人的な意見
ですが、明治のミルクチョコレートにとっても似ているような。バランスがいい反面、あ
と一歩の押し出しに欠けるので個性の強いチョコレートと合せるとよさそうです。
- DGF(250g780円 岐阜グランシェフにて購入)
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- 色
- 濃い焦げ茶色。つやがよいです。
- 香り
- カカオの香りが高く、いかにもビターな香りが鼻をくすぐります。しかし、口に入
れるとそれほどでもなく、スモーキーなナッツ風味がジワーッと広がってきます。チョコ
レートが溶けた後の香りの残り方はなかなか強いです。
- 口溶
- 口に入れてもなかなか溶けてきません。ハードな感触です。粘着性が低くさらっ
とした触感ですが、やや粉っぽい舌触りもあります。
- 味
- 酸味と苦みのバランスが丁度いいです。苦みはしっかりしてますが、上品でいや味が
ないです。エクストラビターという名称から強い苦みを求める向きには少々物足りないか
もしれませんが、ビター系のベースとしてみればこのくらいが丁度いいかもしれません。
甘みはあまり感じません。
- 感想
- DGFはフランスのメーカーだそうです。買ったお店には、2種類のDGFの
スイートチョコレートがあって。この製品はカカオ分の高い方のものでした。強い個性は
ないものの、ビター系としてはこれまたバランスのとれた使いやすいチョコレートだと思
います。ガトーショコラやブラウニーの材料として使うとおしゃれですっきりとした味わ
いのケーキになるのではないでしょうか?
- ルノートル・オペラ(195g605円、吉祥寺キッチンマスターで購入)
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- 色
- 濃いチョコレート色。黒っぽいです。
- 香り
- カカオの香りが大変強く、よい香りです。食べるとクルミっぽいナッツの風味がは
っきりしています。溶ける終わるまで、ずっと同じ香りが一定の強度で続いているみたい
です。
- 口溶
- こちらも溶けるのに時間がかかって、舌触りはさらっとタイプ。粉っぽさはあり
ますが、DGFよりはなめらかでしょうか・・・・。
- 味
- ナッツフレーバーの効いたどっしりとした感じの味わいです。ルノートルブランドに
なっていますが、製造元であるカカオバリー社のミ・アメールとよく似た風味があります
。苦みは後からジワジワ出てくる感じです。口の中にチョコレートが消えてしまってもほ
どよい苦みが残ります。甘みはそこそこ感じます。酸味はあまり感じません。
- 感想
- ルノートルはカカオバリー社(フランス)の下位ブランド。コンコルド(カカ
オ分67%)が有名ですが、このオペラはその下のランクでカカオ分55%だそうです。カカオ
分がそれほど高くない割には、どっしりとしたクラッシックな感じのチョコレートです。
酸味が弱いため華やかな印象には欠けますが、その分チョコレートらしい存在感はかなり
強い感じがします。ガナッシュクリームのチョコレートケーキや極々シンプルなトリュフ
にすると私好みになりそうです。
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