H2Bロケット2号機打ち上げ 2011.2.13
DAY0
何とか、H2B
ロケット2号機
の打ち上げにあわせて休みは確保した(職場の皆さんありがとう)。
ただし、打ち上げに延期はつきもので、種子島へ行っても打ち上げに立ち会える保証はない。
2011.1.18(火) 22:30
自宅を出発、山陽道・中国道・九州道を経由して鹿児島へ。
余談
現在、山口県内在住だが、南側の空が開けた場所で天気さえ良ければ、
ここからでも打ち上げが見えるのだ。
写真はH2A
ロケット18号機
準天頂衛星「みちびき」を乗せて、2010年9月11日に打ち上げられた。
露出時間が16秒のため線になっているが、実際はオレンジ色の光点が上昇していくのが見える。
DAY1
2011.1.19(火) 04:30
鹿児島港南埠頭到着。ラジオを聞きながら、車中でウトウト。
07:20
自動発券機のチケットを取りゲート通過。
航送車両駐車場内の受付プレハブ小屋で予約番号を言って乗船チケットを買う。
自動発券機のチケットは、受付で一旦回収され、帰りの出口チケットは、
種子島の航送車両受付で貰う。
天候はどんより曇っている。
07:40
プリンセスわかさへ乗船
08:40
鹿児島港出港
12:10
定刻どおり種子島西之表港入港。
天候は相変わらず曇りのまま。
予報は週末金曜日までずっと曇り。この先が思いやられる。
下船して、フェリーの案内所で種子島観光協会発行の観光マップを貰う。
これを見ながら、宿泊予約のため南種子町の宿へ数軒TELするも既に満室で手配できず。
この先、車中泊か・・・・。
12:40
国道58号経由で中種子町へ。
宇宙センターまで51kmとある。種子島は南北に長く、思ったより広いのだ。
ゆっくり走れば1時間以上はかかる。
13:30
前日までの天気のせいで車が汚かったので中種子のGSで洗車だけをする。
Aコープ中種子で昼食と持参し忘れたテーブルタップを調達、
ここから県道75号経由で南種子町へ。
14:10
広田集落側から種子島宇宙センターへ。
広田漁港の告知看板
14:20
ロケットの丘展望所で取り合えず射点を撮影。
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[+]を数回クリックすると、ロケットの丘展望所が見えます
テレビ局が取材をしていた。
14:30
宇宙科学技術館へ
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ひととおり見学させて貰った後、この先長いので、売店で書籍を数冊購入する。
15:40
暗くなる前に長谷展望公園の場所を再確認しておく。
中種子町長谷の交差点から先は小さな看板しかないのでわかりにくい。
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上中交差点付近走行中、16時前のNHKラジオのローカルニュースで、
天候不良により22日以降への発射延期を知る。
気が抜けて、どっと腹が減ってきたのでAコープ南種子で食料を調達。
16:30
宇宙ヶ丘公園の駐車場で夕食。
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とりあえず仮眠するも眠れず、他に誰もいなく気味が悪いので長谷展望公園へ移動。
19:00
こちらは、車中泊組の車両が2〜3台居る状態。
寝袋に潜り込んだら、前日からろくに寝ていないのでそのまま眠ってしまい、車中泊。
DAY2
2011.1.20(木) 09:00
起床。天気曇り。
夜間、外気温は7〜8℃くらいまで下がったと思うが、車中泊を想定して装備を持参していたので、
夜間暖房のために車のエンジンをかけることもなく、快適だった。
10:00
持参してしたPCを携帯経由でネットにつなぎ、
IISの軌道を確認。
打ち上げWindowは2日ごとに45分ほど早くなっているようである。
早ければ、明後日(1/22)土曜日の14:45くらいか・・・・さて、どうするか・・・
九商ポートサービスへ連絡し、帰りのフェリーの空き状況を確認。
種子島発の21〜23日の空きはあるが23日が残席わずかとのこと。
帰宅が深夜になるので翌日月曜日からの仕事がツライかもしれなが、
22日に打ち上げの場合、帰りのフェリーの船上から打ち上げを見るのは悔しい。
いったん電話を切った後、しばらく考えて、再度電話。帰りの予約を22日から23日に変更。
13:30
昼食後、長谷展望公園を出発。南種子のGSで給油。
163円/L。本土より20円以上高い。
夜間冷え込んでエアコンをかけることを考えると、満タンしておきたいので仕方がない。
竹崎守衛所前の発射延期告知。
14:00
宇宙科学技術館へ。15:30からの
施設見学の定員に空きがあったので予約をする。
見学の時間まで時間があるので館内をうろうろ。
8年前に見に行った打ち上げ(H2A3号機)の記念カバー。
LE-7エンジン燃料ポンプのカットモデル。
こんなやつが1段目の燃焼中に毎分4万回転している。
館内に張ってあった
プレスリリースで発射再決定(22日14:37)を知る。
15:30
施設見学バス乗車。
打ち上げ中止になったH2ロケット
7号機(モックアップでない本物)を見ることが出来る。
打ち上げのない時期は総合指令棟や射点の中まで立ち入れるらしいが、
今回は、使われなくなった中型ロケット発射場と、ロケットの丘展望所からの見学。
添乗員のオネーさんが色々説明してくれる。
施設見学の帰りに確認した通行止め告知。
18:00
南種子の大和温泉で入浴。
19:00
コンビニで食料調達後、長谷展望公園へ戻る。
22:00
就寝、車中泊。
DAY3
2011.1.21(金) 08:30
起床、天候雨
11:30
長谷展望公園出発、
中種子のAコープで昼食を調達後、JAXA
増田通信所へ。
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10:30
増田通信所見学。
施設外観。
展示室内の様子。
内部は決して広くはないが、パネルや模型がたくさん並べてある。
額に飾られている記念品は実際に宇宙を飛んだ物。拡大
金曜日の午後は時間があるので、新しくできた新種子島空港まで足を伸ばしてみた。
16:00
南種子のガソリンスタンドで給油、Aコープとコンビニで夕食を調達。
17:00
長谷展望公園で夕食をとった後、深夜の射点移動に備えて仮眠。
20:30
起床。
21:00
茎永集落側から宇宙センターへ。
21:30
ロケットの丘展望所到着、待機。
この時点で駐車場は既に半分くらい埋まっていた。
射点移動前の様子。昼間の写真は打ち上げ翌日撮影。拡大
照明が明るい方が第2射点。
暗い方は第1射点。H2Aロケットの打ち上げの時に使われる。
23:00
射点へ移動開始
約30分かかって吉信第2射点まで移動した。拡大
射点へ到着したH2Bロケット2号機
拡大
24:00
長谷展望公園へ戻る。
25:00
夜食をとった後、就寝。車中泊。
DAY4
2011.1.22(土) 08:00
起床、天候晴
打ち上げ当日の朝、種子島に来て4日目にして、ようやく天気が回復した。
長谷展望公園の最前列は既にシートを敷いて、場所取りがしてある。
携帯経由で状況を確認。打ち上げ準備は順調に進んでいる模様。
既に燃料注入が始まっている。
蒸発した燃料を逃がすため白煙が上がっているのがわかる。
10:00
駐車場は徐々に車が増え始める。
このあと、打ち上げ前にはトイレの向こう側の芝生まで車が一杯になった。
半分以上が「わ」ナンバーのレンタカーだ。
うどんとたこ焼きの出店も来ている。
町役場が会場設営の準備を始めた。テントを張ったあと、大型テレビを持ち込んで、
JAXAのライブ中継映像を流していた。
11:00
寒いので車中でスタンバイしていたが、
そろそろ人が増えてきて見学場所の確保が危ういので、長谷展望公園の見学場へ移動。
打ち上げまで、2時間半待つ。
この間、雲が広がったりするが、天候はおおむね良好。
1000個限定でピンバッジが配布されているので、人だかりが出来ている。
ライブ中継の映像伝送をしていたコスモテック(JAXA下請)の
おじさんによると、前回打ち上げ時はここに3000人も集まったそうだ。
14:00
打ち上げ40分前
8年前に行った前回打ち上げに比べて圧倒的に人が多い。
14:37
打ち上げ
SRB-Aに火が付いた瞬間、歓声が上がる。拡大
上昇するH2Bロケット
拡大
打ち上げ時の動画
(30秒前からSRB-A分離/打ち上げ後2分半まで)
コンデジの動画機能で撮影。
デジイチでの撮影が忙しかったので、固定アングルです。
YouTubeへのリンク
SRB−Aの分離
今回の打ち上げでは、SRB−Aの分離は約2分後で高度は約60kmに達している。
写真左上から右下まで約20秒。
消えていく噴煙
上段左から右まで30秒、下段右下まで約6分。拡大
当日は風が強く、あっという間に流れてしまった。
14:55
打ち上げ成功
約15分後にはHTV(こうのとり2号機)が分離され、打ち上げの成否が判明する。
人はほとんど引き上げてしまったが、写真右下のテントではJAXAのライブ中継が放映されていて、
まだ人だかりが出来ている。成功のアナウンスがながれたとき拍手が上がった。
15:00
打ち上げ直後の射点の様子。
散水を行っているのがわかる。
16:30
打ち上げ終了後、長谷展望公園の駐車場出口は大渋滞だった。
渋滞が無くなってから長谷展望公園出発、宇宙が丘を経由して角倉岬へ。
17:00
打ち上げ日の夕方、宇宙ヶ丘公園からの様子。
ついさっきまでは、ここもたくさんの人が集まっていたと思うが、
陽が大きく傾いており、既に誰もいない。拡大
左上写真のパラボラアンテナはJAXAの宇宙が丘追跡局。
17:40
島間港を目指すが県道75号が途中工事中で通行止め、引き返す
角倉岬付近で撮影した夕暮れ。
19:30
南種子の大和温泉で入浴
20:30
コンビニで夕食を調達。長谷展望公園戻る。
23:00
就寝。車中泊
DAY5
2011.1.23(日) 07:30
起床、天候晴
08:00
長谷展望公園出発、角倉岬へ
打ち上げ翌日の南種子町の様子
上中交差点の様子
写真上側は打ち上げ前日。
交差点に掲げられていた横断幕が打ち上げ成功を祝う物に変わっていた。
昨日の夕日の撮影ポイントから見る屋久島
早朝はよく晴れていたが、徐々に雲が出始めた。
09:00
宇宙センターへ
竹崎展望台と宇宙科学技術館(パノラマ合成)
竹崎展望台は打ち上げの際はマスコミ専用になり、一般は入場できない。拡大
宇宙科学技術館でお土産品を買う。
TR-IAロケット発射機(竹崎射点/小型ロケット発射施設)
90年代ごろ、観測ロケットの発射に使われていた。
全体を覆う移動式の屋根があったが撤去されているようだ。
10:30
西之表港へ移動開始
14:00
種子島西之表港出航
出港する頃には完全に曇り空になった。
17:40
定刻より10分遅れで、鹿児島港南埠頭到着。天候雨。
24:30
自宅帰着。
関連書籍
ロケット打ち上げを見に種子島へ行くなら必携です。
予習用。
ただし、絶版? 図書館へGO
内容充実、読み応え有り。
表紙とタイトルに惑わされてはいけない。
本格的に首までどっぷり浸かってみたい方向け。
第二話「コスモナウト」
舞台が種子島(主に中種子町)です。
ハッピーエンドのストーリーではないので、評価は分かれるかもしれません。
(私の場合、見事にハマってしまいましたが・・・)
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改訂履歴
2011.2.13:初出
2011.2.14:動画他追加
2011.3.13:リンク追加
2011.3.27:リンク追加
(C)2011 MIGITA ELECTRIC WORKS