8月12日(火)

 遅ればせながら、山下洋輔NYトリオの日本ツアーが進行中です。 初日8/5は青山の Body&Soul でした。ライブ通いを始めて2年間、 行ってみたいと思いつつ機会がなかった場所で、ここに行かれるだけでも 結構、楽しみで仕方がなかったという(ミーハー!)。

 山下洋輔(p)・Cecil McBee(b)・Pheeroan akLaff(ds)  ゲスト:Ravi Coltrane(ts・ss)

 1部・2部入れ替え制でしたが、しっかり居座りました。

 1部 1.4th Step / 2.Double Rainbow / 3.10th Theme / 4.J.G.Bird / 5.Double Sides / 6.Kurdish Dance
 2部 1.4th Step / 2.Double Rainbow / 3.10th Theme / 4.Soul Eyes / 5.4th Street Up
  それぞれ、アンコールはなし。

 入れ替え制なので、一応、違うお客さんも聞いていることを想定した ステージ運びでした。通しでやるコンサートだと、多分、曲目が変わる のでしょう。
 どちらのステージも1曲目を3人で、2曲目以降ラビ・コルトレーンが 加わって、という流れ。
 1部の3.と5.が新曲です。今回のツアー中にレコーディングをやるそうで、 初物を色々抱えているようです。3.の方は、NYトリオ10周年を記念した 10拍子のテーマで、3拍+3拍+4拍=10拍子、だったような、でももしかすると 3連符+3連符+八分音符×4の実は4拍子だったんじゃないか、などと 記憶の混乱を来しています。何回か聞くうちにわかると思いますので、 ちょっとお待ちを(苦笑)。
 5.の方も何かやーらしい変拍子で、こっちは完全にお手上げ。 拍子を追いかけられなかったです。もちろん、メンバーは澄ました顔で 難なく片づけて(というのは言葉が悪いが)ましたけど。どっちも もの凄くユーモラスな曲です。

 さて注目の人、CD 目をみはるキャンバス に参加のラビ・コルトレーン。柔和な表情、肩幅が広くてがっしりした体格が印象的です。 Kurdish Dance に手こずっていた模様。あの曲、ミミズも1度 ピアノで右手だけ拾ってみたことがあるのですが、臨時記号だらけで超難しい! tsでやる場合、基調がえーと確かBでしたっけ? 半音ずれるんだよな。 初見だったら辛そう。
 あと、人のソロが終わってテーマに戻るタイミングとかも、まだ 掴めてない雰囲気でした。回を重ねていくとこういう所がどんどん変わる はずです。知らない人は、同じグループを何回も聞いて何が面白いの?  とか言いますけどね....。面白いんですよーだ。
 とにかく良い音。細かくスケールを積み上げていくようなアドリブが 多かったです。 Soul Eyes のようなテンポのゆっくりした曲でもそう。

 嬉しかったのは、席の関係でベースのf字孔がストレートにこっちを 向いていたことで、セシル・マクビーの美しい音がもろに伝わってきます。 いやー、たまらない!
 フェローン・アクラフは黒のVネックのインナー(ていうかベストなのかな) に薄い色のジャケットを重ねて、頭にはストローのキャップという 粋な出で立ち。格好良かった。
今まで J.G.バード は Duo Plus でばっかり聞いてましたが、間合いがものを 言う曲だけに、Dsがこの人に変わると全然違う曲になっちゃいます。 この曲もレコーディングするのかな。CDで聞くとまた違うだろうな。

 そうそう、Body&Soul、とっても気持ちの良い空間でした。 あの辺にこんな家庭的な場所があるなんて。東京のど真ん中に居心地の良い 洞窟を見つけた気分です。また行かなくちゃ (^^)。


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