10月16日(木) その2

 10/10の横浜ジャズプロムナード ミミズの足どりです。

12:00 坂田明トリオ at ランドマーク・ホール

 フリージャズです。わたくし、坂田さんのライブはあまり回数行ってません。 なので、初物だらけのコンサートでしたが、もはやああいうものを聞いても全く 違和感のない自分が恐い(笑)。
 怒濤の坂田節を思いっきり堪能しました。坂田さんのサックスは、 聞いてる人間の意識を上下左右に振り回すような、細かい音の連続技ですが、 切羽詰まった感じは無いんですね。あの朗々とした響きと人徳(笑)のせいに違いない。 曲間の、坂田明のあの、のほほーんとした口調のおしゃべりも楽しかったです。

13:20 パン屋のイートインで昼食をかっこむ。
13:40 一曲くらい聞けるかなーとドックヤードガーデンへ。

 でも始まっているはずの片山広明と渋さ知らズはセッティングの真っ最中。 もの凄い風が吹き荒れて、譜面はおろか譜面台も立てられない状況らしい。 しかし、ん?これ渋さだよなあ。あそこで必死に譜面覚えようとして目をこらしてるの、 どう見てもベースの早川岳晴だよなあ。あれえ、不破大輔は?(本来渋さ知らズは 不破大輔(b)のグループなのだ。今回、欠場だったみたい)サウンドチェックしてる 早川さんのベースにしびれつつ、一向に始まりそうにないので屋内へ。

14:00 KISS ME & 村田裕貴子

 ランドマークプラザという吹き抜けのオープンスペースが、終日ダンス& 音楽グループのコーナーになってます。KISS ME は演奏グループ名で、 ピアノ(あとで出てくる黒田さん)・ボーカル(前田祐希だ!)・キーボードの 3人の女性。踊り手は男女1名ずつで、女性の方が村田さんです。
 愛とか自然といったテーマが感じ取られます。抽象的だけど透明感と詩情溢れる作品で、 音楽も踊りも美しい!白い会場を、白い衣装の妖精が飛び回っている感じ。 音の方は、ジャズというより敢えて言えばヒーリング・ミュージックかな。
 オープンな会場も面白いけど、小劇場とかで照明に凝って演じても、また 素敵な作品になることでしょうね。

15:00 渋さ知ラズの演奏は終わっていた(TT)
15:15 加納美佐子トリオ at 関内小ホール

 我ながら足が速い(苦笑)。満員御礼の所を強引に押し入って、 立ち見のお客さんの間に割り込みます。
 加納さん、名前は聞いた気がするけど音は全く初めて。髪の長いすらりとした ピアニストでした。ベースが吉野弘志でドラムが豊住芳三郎とは、何と豪華な! 1曲(といっても30分はあるやつ)だけ聞いた印象では、非常に意欲的な演奏の 前衛ジャズ、です。
 ピアノ線を直接つま弾くという手法も使ってました。前衛ではよく使う手で、 ミミズは本来あんまり好きじゃないんだけど、これはちゃんと計算されて曲の中に 組み込まれています。ハープの音色を硬質にしたような感じ。あーゆーのなら良いな。
 豊住さんが踊りつつボディパーカスを披露したりと、楽しい演奏でした。

16:15 アンソニー・ウォンジー トリオ at 関内小ホール

 これもピアノトリオです。ここに来て、やっとまっとうな(?)ジャズが 出てきました。(モダン・ジャズと言ってしまって良いのかな。)3人の平均年齢は かなり低そうです。ドラムの大坂昌彦だけ日本人。
 ピアノのテクニックがもの凄いです。顔色一つ変えずにらくらくとす速い指使いで、 流ちょうに音が流れ出す。なんつー手だ!?ちょっと、流ちょう過ぎるくらい。かえって、 後半になって、少し疲れが見えたかな?くらいの方が良い演奏に思えました。 にしても、大坂昌彦のあの歯むき出し凶暴な笑顔の演奏姿は、 何度見ても見慣れないです(苦笑)。

18:00? 向井滋春ラテン・セッション at 開港記念会館

 えーい、道を一本間違えて超遠回りになってしまった。演奏は既に終盤、 ご機嫌の極致になってます。2曲半しか聞けなかった!
 フルートが入ってます。向井さんのトロンボーンと相まって、ラテンとは 言ってもかなりソフトタッチでした。岡部洋一と今福賢司のパーカス合戦は ノリノリの凄いもので、あー、もっともっと聞きたかった。

18:40? はす向かいのカフェで一息入れる。
19:10? 斉藤徹 TANGO ピアソラ with 小松亮太

 PC−VANの方でかなり話題になってるユニット。 本日のメインディッシュです。これはメンバー書いておきましょう。

 斉藤徹(b)・黒田京子(p)・飯田政春(b)・小松亮太(バンドネオン)

 ベース2本というのが特徴的ですね。斉藤徹(てつ)さんという方は、髪振り乱し、 楽器を破壊しそうな勢いで(弓の毛は本当にボロボロになる)、ギロギロとベースを弾く 人でありまして、で、音楽構造上のベース音とかリズム担当として、 もう一人ベースが必要になってくるんだと思う。 ピアソラの破壊的な面を斉藤さんが、流麗な面を黒田さんが、 情熱的な面を小松さんが、端正な面を飯田さんが、という性格上の役割分担も あるのかもしれないです。
 小松亮太はまだ20代の新進気鋭のタンゴ演奏家。若々しい!前にテレビで見た時 以上に若々しかったです。音も瑞々しい。全然物怖じしない演奏態度に好感を覚えます。 もちろん、タンゴ、しかもピアソラのある種かなりドロドロしたタンゴをやるには、 若すぎるという面はあったかもしれません。でも、何しろ対極に斉藤さんはいるし、 黒田さんのハリのあるピアノも緊張感を与えて、全体に引き締まった感じに まとまってたと思う。
 何でもこのグループ、1ヶ月限定で10月いっぱいツアーをやってお終い、 なんだそうですが、そこを曲げてもうちょっと続けてくれないかなあ。 1年くらいたっていい加減発酵・熟成しつくした演奏も聞いてみたいです。

 というわけで、しゃかりきに歩いて6グループ、あー面白かった!!! これで当日券5000円也です。絶対お得でしょ?

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