えー、先頃6月はかなり控えめにしなきゃいけないことが判明したミミズです。
半ばそれを予見してたものですから、5月は本当にミミズ、狂っておりました(^^;)
●5/4 渡辺香津美3Days 2日目〜青い山脈〜 at新宿PIT INN
渡辺香津美(g)、青木智仁(b)、山木秀夫(ds)
1部:Milestone/AfroBlue/Desperado/
Tears/La Fiesta
2部:Left Alone/Habana/
Morocco/さよなら/
Unicorn
アンコール:遠州燕返し
狂いはじめの第1弾がこれでした。突如ライブに行かねば!病の発作が出て、 立ち見覚悟でフラフラと新ピへ。
まあ、前から気になってはいた訳です。青い山脈というバンド(何つう命名!)、
六本木ピットインにはしょっちゅう出てますが、新宿に出演するのは珍しいので。
あとで知りましたが初めてだったそうです。
しょっちゅうと言っても、初めて六ピに出たのが昨年6月ですかね。まあ、
これが日本初演だったかどうか定かでないですが、それから1年にして、やっと
新宿に進出してきたと。それに気付いた新宿派(そんなものあるのか!?)のお客さんが、
おおーっ、と言って詰めかけたのかどうか、大層な混みようでした。
曲目が色分けしてありますが、赤・青字は香津美さんのオリジナルです。うち、青字が CD esprit(POCJ-1346)に収録のもの。こないだ 少し触れた、エスプリ・バンドのサイケ・バージョンがたっぷり聞けました。
と言ってもこれ、ミノ・シネル(prc)、スベリッソン(b)とやったのとは
ぜーんぜん違う。同じなのはバンドの人数が3人だってことぐらい。
まず、サウンドが全く違う。これがエレキの音だぜー!!!という雄叫びが
聞こえるような。(いえ、そんなメタリックな音ではございません。念のため。)
風が、空気が、なんて悠長なこと言ってる暇を与えない、押しの強いイケイケの音。
渡辺香津美と言ったらエレキだぜ、ザマー見ろ。みたいな変な快感に酔いしれて、
ほとんど踊りだしそうな感じ。
モロッコ あたり、特にそうでした。この曲、ある日香津美さんが
何者かに追いかけ回される恐ろしい夢を見、大汗かいて作ったそうなんですが、
もう、悪夢そのものの演奏で(笑)。「きゃ〜やめて〜」ものの、ウニウニの
変態不協和音を連発。癖になるからやめてくれ〜!
いや、ティアーズ なんてムードたっぷりの美しい演奏だったし、 さよなら もベースのソフトなソロが素晴らしかったし。サイケばっかり という訳ではないんだけど。でもねえ、同じくスロー・テンポのレフト・アローン はすっごく怪しげな雰囲気だったしなあ。
それでもうひとつ、テンポが早かろうが遅かろうが、時々おやと思ったのが、間、
「ま」というやつなんですね。何かやっぱり、あうんの呼吸で要所要所が
決まっていくような印象があるんです。気のせい?
山木さんのスティック持つ手がふっと浮いた瞬間とか、微妙に引き延ばされた音符とか、
それらがすいすいと合っているのを聞いていて、つい、
エスプリの時はこんな風だったっけ?と思わずにはいられなかったのです。
ハイパー・エレクトリックバンドなんて副題つけて、音はイケイケ・バリバリなのに、
おかしいですねえ(笑)。でも、かえってそれで安心しちゃったりして。
ま、こーゆー問題を眉間にしわ寄せて論じ始めると、音楽を楽しむどころじゃ
なくなりますから、放っておきましょう。(すぐ逃げる)
ともかく、すっきりリフレッシュ!すっかり爽快な気分になって、
おうちに帰りましたとさ。