9月4日(金)

 無理あろうが何だろうが、とにかくまとめて書くのだ〜。

6/12 渋谷毅オーケストラ at新宿PIT INN
  渋谷毅(p)、松風鉱一(fl,s)、峰厚介・津上研太・菊地成孔(以上s)、
  松本治(tb)、石渡明廣(g)、川端民雄(b)、古澤良治郎(ds)

 すんごーく久しぶりの渋谷オケ。メンバーが変わっていた。 林栄一が抜けて菊地成孔が入っている。はて、いつ変わったのだろう? ああ、去年大晦日のオールナイト・コンサートまでは林さんだ。

 さて、当日のメモが無い!記憶に残っているのは、とにかく渋谷さんが機嫌良く しゃべっていたこと。曲はその場で決めているらしく、「別に深く考えてる訳じゃなくて、 要するに早い曲と遅い曲を交互にやっているだけなんだよね(笑)。 だから次は早い曲なんだけど...」などと解説(?)してみたり。 「僕はカーラ・ブレイが大好きで。みんなは彼女のアレンジが良いって言うんだけど、 僕は全然良いと思ったことが無くて...、ピアノがとにかく好きなんで...」 誉めてるんだかけなしてるんだか??? ま、そう言いながら演奏した Soon I Will BE Done with the Troubles of This World は本当に美しい曲で感動もの。 絶対カーラ・ブレイのCDも手に入れよう心に誓ったことでした。

 終演後、成り行きで出口の辺りで渋谷さんとお話しする機会があり、 渋谷さん自身は、渋谷毅オーケストラのCDの中では「LIVE'91」が一番お気に入り ということも判明。


6/21 吉田哲治ライブ at下北沢LADY JANE
  吉田哲治(tp)、黒田京子(p)

 ここもKONITZと同じで、小粋な落ち着けるお店。毎日曜日にライブがある。 料理が美味しいから、ライブのない平日はかなり混んでいるそうな。
 ピアノ脇の隅の方に陣取る。う〜む。演奏者がスタンバイしちゃうと、 トイレへの道を塞がれてしまうのだ(苦笑)。その位ちっちゃいスペースなのね。

 さて、演奏は...黒田さん本人が当夜のことを非常に辛口に書いているので ここらも 見てみると面白いでしょう。
 全然ジャズっぽくない曲から始まって、休憩に向かって上り調子にジャズらしく 躍動感に溢れた演奏になっていった>黒田さんは。吉田さんは、わざとなんだろうか、 全体に蒸気がこもったような音で、気合いが入っているのかいないのか? 曲紹介なんかでも、照れてるんだろうか? 何だか、くねくねした態度で...?
 2部はそう、大分良かったと思う。いい感じの綺麗なバラードとか、テンポ良く 楽しい雰囲気の曲とか、tpの音も、時にびや〜という感じの朗々とした音が出てて、 あ、何だこういう音も出せるんじゃない、などと思ってしまう。ラテンのリズムの曲も あった。これは2人でやるにはちと無理があり、脳裏でパーカスの音を 補いつつ聞いていたけど、とにかく2人が一生懸命なのはよく分かったし。
 でも、全体に、黒田さんがいるから曲になってたと思わざるを得ない。

 黒田さんの演奏をこんなに間近で聞けたのが、何よりもめっけもの。 わたしゃ、ピアノばっかり聞いてました。決して良いピアノとは思えないアップライト なんだけど、美しいし迫力あるし...。しかも殆ど真横に居るから、 結構声出しながら弾くタイプだったのね〜とか、色々と観察出来て 面白かった...(失礼!) で、終了後、席に来てくれて 「ねえ、吉田君、後半の方が音が出てたと思わない? 最初からああやればいいのにね〜」 とのたまわっていたので、そっか、やっぱりそうなのか、と、納得がいった次第。

7/3 BLACK OUT at 新大久保SOMEDAY
  早坂紗知・林栄一・菊地成孔・津上研太(以上s)、永田利樹(b)、芳垣安洋(ds)

 1部が終わった休憩時間に、ゼーハー言いながら友人と到着。私事ながら、今いる 大宮店が開店した直後のこととて、精神的にあんまり余裕が無かったな、あの時。 ま、その分割り引いて読んで欲しいのですが(苦笑)

 前回聞いたとき、ちょっとアーティキュレーションが乱れることがあったのだけど、 その辺は大分良くなったと思う。つまり、息が合ってきたってことだな。
 ただ、合わせることを意識してかどうか分からないけど、何だか今回、 小さくまとまってしまったような気がして、ちょっとうーん? という感じも。
 勿論うーん?ばかりでは無かったけれど。特にドラムは芳垣さんだし(大好きなの!) 普段、背筋ピンと伸ばした体制で、猛然と叩きまくるドラム・ロボット!って感じの 芳垣さんが、上体崩して肩でリズム取りながら4ビートを叩く、なんてとこも 見られて、おお?何か違うぞ、などと思ったりも。

 楽しい演奏には違いないんだけど、BLACK OUT という語感からすると、もっと ぴりっとした雰囲気も欲しい気がして、ちょっと物足りなかった。
 まあ、まだまだ過渡期なんだよな。と偉そうな感想を抱きつつ、埼玉県に戻ってきた ことでした。


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