10月15日(木)その1

 風邪でダウン。胃が痛くてしょーがない。だったら寝てればいいのに...(^^;)

8/12 ミジンコ管弦楽祭 at紀ノ国屋サザンシアター

 一般的でない趣味や生活習慣を持っている人を、「えぇ?やだー!何それー!?」と 白眼視して遠巻きにするのは簡単なことですが、本当を言えば 何かアグレッシブにポジティブに突進していける対象物を持っている方が、 よっぽど人生豊かで幸せなんだと思う。
 ミミズのライヴ・ライフしかり。坂田明さんのミジンコしかり。 え?一緒にするな?(笑)そりゃまあ、あちらはスケールが全然違いますわね。

 と言うわけで、坂田さんのライフワークであるミジンコをネタにした一大イベントです。 昼間にそうそうたる専門家を招いての座談会、夜になって...これの趣旨が今一つ 意味不明なんだけど(笑)、ま坂田さんのお友達ミュージシャンが一堂に会しての 激励コンサート、ってなことだったんでしょうか?要するにお祭りです。

 コンサートだけ駆けつける人も多かったのですが、ミミズはこういう時は可能な限り 皿まで喰うことにしてますので...(苦笑)。
 なので、まずこの座談会のレポートをごく簡単に。

 まず基調講演(?)にあの動物行動学者の日高敏隆先生が登場、「そもそも何故 オスとメスがいるのか」について、諸説をご披露下さいました。 なんでこういう話しになるかと言うと、ミジンコは普段メスしかおらず必要に応じて オスが出現するという、凄いシステムを有しているからなんですが。
 その後、司会=阿川佐和子さん、専門家諸氏に小室等さんと坂田さんを交えた パネルトーク。(阿川さん、小室さんは一応坂田さんのミジンコ仲間なのだ そうです。)こんな専門的な話を我々部外者が聞く機会は、 きっと後にも先にもこれっきりでしょう。知的好奇心をくすぐられる、と言うんですか? 凄く面白かったんですよ。ミジンコの分類法に始まって、ミジンコの生態、 環境の変化に伴ってミジンコがどんな風に変化しているか、等々。
 生存に不適当な環境を避ける方法は、「空間の移動」と「時間の移動」がある、なんて 言葉は示唆に富んでいると思いませんか?で、圧巻は、坂田さんもこれが見たさに ヒマラヤまで行ってしまったという、氷河に生息するヒョウガソコミジンコ。 昼間は氷の隙間に身を潜め、夜になるとひたすらに上流へ上流へと移動して 定位置を確保し続けるという、その「ベルトコンベアー上の生涯」。 凄いでしょう!(あ、またそういう目で見る〜。)

 面白かった証拠に、座談会が終わった直後のロビーでは、ミミズのように 坂田さんのミジンコのビデオを購入するもの、ミミズの友人のようにミジンコ倶楽部に 入会するものが続出。虫眼鏡や顕微鏡でミジンコを観察できるコーナーもあり、 そこここに坂田さん自身によるミジンコの顕微鏡写真のパネルが掲げられ、 今聞いてきたばかりのことを実体験できるという、実に万全の体制がしかれている訳です。

 これだけのものを実現してしまうんですから、 凄いエネルギーだと言わずばなりますまい。あなどれません、ミジンコ。もとい坂田明。

 コンサートのレポートは次へ


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