10月26日(月)その2

 さて、8月22日(土)、Party-Party '98 の1日目です。時折、雲が流れてきたり しますが、雨の心配は全然ない良いお天気!
 開場の15分位前に到着、余裕で会場入りできました。席取りは完全に早いもの勝ち だからねー。早いに越したことはないのですが、1日目は特に混乱は無かったようで。

富士見ウィンドオーケストラ

 例年通り、地元の吹奏楽団でスタート。学校の生徒さんからおじさんまで 年齢層が広い!去年から女性陣は夏らしく浴衣なんだそうです。 この炎天下に、ご苦労様なことです。
 曲目は珠玉の名曲集という感じで、ショーほど素敵なものはない星条旗よ永遠なれ、「天空の城ラピュタ」より君を乗せて、 間に小編成でディキシーランド・ジャズ・メドレーを挟んで、 最後のIn the Moodまで全部で10曲近く。 演奏は決して上手くはないんですが、乗りの良いお客さんの声援に応えて 頑張ってました。ミミズも、あーゆーいじらしい(?) 姿を見せられちゃうと、その昔自分が楽器を手にしていた頃のことが思い出されて、 つい目頭がじーんと。(早くも酔っぱらっているか?)

The Electric Nomad
   酒井泰三(vo,g)、太田恵資(vl)、佐藤研二(b)、佐野康夫(ds)


 サウンドチェックしながら漫談してたら客が受けてしまったものだから、 「あーもーいいや、このまんま始めちゃいます!」折角用意していた着替えをなげうって、 スタート。
 のっけから客を引き込む刺激的な曲で(Get Tough と聞こえた)スタート。 個人的には3曲目の沖縄調なんだけど、かったる〜く頽廃的な歌い口の曲が 面白かったです。「まだ時間は早いですがお祈りの時間です」と言って 太田のトルコ。太田さん、どこ行ってもやるのね〜。 (いや、好きな曲ですが。)全7曲、大音響に身をゆだねてどれもこれも御機嫌!
 こういう不健康な演奏を炎天下で聞いているなんて、ちょっと笑っちゃいました。

3吉meets SALT session ゲスト本田雅人
   三好功郎(g)、本田雅人(s)、塩谷SALT哲(key)、佐藤慎一(b)、鶴谷智生(ds)


 こちらは、かんかん照りの日差しに負けない、実に夏らしいグループ。 3吉のほんわかしたギターと本田さんの豪快なasと、んでもって SALTの爽快なpと来られた日にゃあ、もう、ビールが進んで進んで...
三好さんのPineapple IslandSeven Crowns (羽生さんが7冠達成した時の トリビュート曲)の他に、本田さんや塩谷さんの曲も含め全6曲。MCの時、ヤジが 飛びまくってました。人気者が揃ってますからね〜(笑)。
 最後の方で「誰が聞いても分かる曲を」と言って始めたのが、 けだるく夏っぽいフュージョンのりの「聖者の行進」で、あれには 大笑いしました。曲の終わりには、本田さんの白熱のssがたるい雰囲気を 一掃、気持ちよかったです。

木村充揮(憂歌団)JAZZユニット with 有山じゅんじ
   木村充揮(g,vo)、有山じゅんじ(g,vo)、渋谷毅(p)、渡辺けんぞう(b)


 ついさっきまで、丸山先生(ジャズマンの駆け込み寺と呼ばれる、お医者さん)と テントの下で飲んでたはずの渋谷さんが何故かステージの上に??? プログラムには別のピアニストの名前が載ってるのに??? 謎が解明されないまま始まってしまいました。
 だんだん日が傾き始めた頃で、ソフトでほのぼのした雰囲気が とっても良い。アンコールも含めて10曲くらいやったのかな。 木村・有山のとぼけた唄い口が凄く楽しい。とても大切なことを言ってるような気も するし、単にやくざな人間の生き方を「しょーがねーなー」と笑い飛ばしてるだけの ような気もするし。
 ソフトタッチのベースもいい雰囲気だったし、その上ピアノが渋谷さん。 いー加減曲が進んでからおもむろに弾き始めるマイペースぶりはいつもの通り ですが、3〜4曲弾いた辺りから凄くいい感じになってきました。 最後の曲「いーつか来た街だよ、心に残ってるーぅ」という曲、渋谷さんも口ずさみながら 弾いてましたっけ。
 アンコールでは木村・有山2人で「星に願いを」。やっぱり、ほのぼの いいコンビぶりを発揮してました。

森山威男クインテット
   森山威男(ds)、井上淑彦(ts)、半田豊(ts)、望月英明(b)、田中信正(p)


 最終セット。2テナーです。これ、凄かったです。最初の内は、井上さんのハリの ある音が半田さんのわりと柔らかい音に勝ってるかな?と思っていたん ですが、もう、最後の方になるとどっちも勢い任せ(笑)みたいに なってきて。いやあ、面白い面白い。
 田中信正さん、わたくし若手のpの中では注目株だと思うんですが、 この人、アップテンポの曲とスローとでは豹変するんですね。 誰かさん似の拳固肘平手打ちで過激な演奏を展開したと思ったら、 次の曲はこれまたえらい大人しやかな...。ジキルとハイドです。まったく。 この人が走り始めると、b・dsも追い越さんばかりの勢いで間合いを詰めて来ます。 スリルたっぷりで、にやけ笑いが止まらない。
 望月さんのbがいやにはっきり聞こえました。(PAの具合が良かった?) 何であんな凄いことやってるのに、表情が全然変わらないんでしょうね。

 森山さんはいつどんな組み合わせで聞いても素晴らしいです。誰かが ソロをとっているときも凄い勢いで叩いている訳ですが、全然フロントの音が かき消されない。あのさりげないコントロールは、まさに名人芸です。
 存在感があってお腹の底に響いてくるのに重すぎず、暖かく、力強く、しなやかで、 疾走感があって...、聞いていて本当に幸せな気分になれるドラム。 こんなドラムを他に誰が叩けるでしょうか!?


2日目に続く

人に見せる日記 目次
ホームページ
製作者=水のなおみ
All Right Reserved by Naomi Mizuno.