11月19日(木)その3

 横浜ジャズプロムナード2日目です。昨日に引き続き凄くいいお天気で、心がはずみます。
 昨日にこりて、余裕を持って山手のイギリス館に到着。山手ってのは「港の見える丘公園」とか 「外人墓地」とかがある辺りで、どのルートをとってもえっちらおっちら、前傾姿勢で急な階段や坂道を 登らないと近づけないのですね。きついぜ!

12:05−13:00 ロッド・ウィリアムス・バンド atイギリス館
 ロッド・ウィリアムス(p)、竹内直(ts)、立花泰彦(b)、外山明(ds)

 洋館の縦に並んだ2部屋の仕切をはずして会場にしてます。室内は明るく、サロン・コンサートという雰囲気。 席数が少ない上に、立ち見がし辛い構造なので要注意なのだ。
 何はさておき、今日はこれを聞かなきゃ!というのには理由があって。実は数日前の夜、 西荻窪のKonitzという店に吉野弘志(b)さん率いるモンゴロイダーズを聞きに行って、 そのまま友人と夜明かしをしてしまったのですが、その時いきがかり上(?)、 朝まで付き合ってくれたのが、このロッド。初対面だったんですけど(^^;)
 この人のピアノ、結構好きです。テクニックに流されない芯のしっかりした演奏という印象でした。 自分が弾いてないときにドラムやベースがナイスプレイしてると、思わずピアノの陰で踊ってしまうという ハッピーな人。彼が愛する西荻窪の思い出を曲にしたというNishiogikubo 、御機嫌で二重丸。
 竹内さんはロッドと仲良しだそうでいろいろと事情を知ってるらしく、 ロッドの(アメリカ人なのに何故か)たどたどしい英語のMCの拡大和訳をかって出てました(笑)。 イスラエル問題という重いメッセージを託した曲もあり、テナーの音がロッドの静かな怒りを 代弁しているように聞こえました。緊張感に満ちて素晴らしい。
 ちょっとpとdsの音量のバランスが取れてないのが難でしたね。

==お隣へ、何か聞けるかな〜と...(道を挟んで向かい側だから)。

13:10−13:30 TKセッション at山手ゲーテ座
 奥野義典(as)、田中朋子(p)、米木康志(b)、林栄一(as)、岡本広(g)、小山彰太(ds)

 お、やってるやってる。林さんのMemories です。ご本人のサックスソロが 爆裂しているところ。素晴らしい!って、これ、毎年ゲーテ座で1日かけて繰り広げられる 渋谷毅ワールドの第1弾で、出演者の最初の3人 (from北海道)をフィーチャーした セッションなんですが。リード役は林さんだったようで、確か次の最終曲も、 de-ga-showでよくやる林さんのオリジナルと記憶してます。
 奥野さん(as)なかなか聞かせます。田中さん(p)のソロは和音を積み上げるような演奏で... ちょっと2曲聞いただけでは真価のほどは分かりませんでした。彰太さんが軽いタッチ で叩いてます。岡本さんも御機嫌。と思ったら終わってしまった。

==外に出ると、彰太さんのドラムをスタンドごとイギリス館に運んでます。 これから松風鉱一トリオ一期一会モンゴロイダーズと叩き続けるのですね。 こっちも面白そうだけど、体は一つしかないしなー。

14:00−14:30 デューク・ジョーダン at開港記念会館
デューク・ジョーダン(p)

 いかん、回り道をしてしまった。客席も客席後方もお客さんでぎっしり。でも、ここは 良い立ち見ポイントがあるんだよね、ふふふ。
 ソロピアノです。紳士然としたお方で、ちょっと息抜きができました(笑)。
 スタンダードは流麗に、オリジナル曲は少しぼくとつな弾き方、という印象。 曲の最後に、照れ笑いでもするように高音をカリカリッチョン、てな感じに弾いて終わるスタイル。 1曲1曲、丁寧に会釈をして曲紹介を入れてから演奏を続けます。 「この素晴らしい聴衆のために何を弾けば良いのか分からないけど、ともあれ」と言って弾き始めた最後の曲、 How Deep Is the Ocean 、メロディの合間に左手から右手へと駆け上げるアルペジオが、 大海原をイメージさせるようで、背中がゾクゾクしました。

==毎年お世話になる、開港記念会館向かいのコーヒーショップでお昼。 5分で喰ってその後、一路ランドマークへ。まだまだこれから


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