11月19日(木)その4

 再びランドマークタワーにやって来ました。一頃に比べれば展望台に行くエレベーターの 行列は随分短くなった気がするけど、でもやっぱり「何分待ち」のプラカード持ったお兄さんが 待機してる。
 かようなわけで凄い人出だけど、どうせ99.99%はジャズと無関係な人なのよねー(苦笑)。 どろどろの格好してあの辺に近づくのはちと恥ずかしいから、服装には気を付けましょう。

15:00−15:30 酒井俊ギターユニット atランドマークホール
 酒井俊(vo)、桜井芳樹(g)、鬼怒無月(g)

 俊さんはずーっと気になっていたんです。ただ、ミミズはボーカルよりピアノやサックスを 優先して聞く癖があって後回しにしてました。3曲だけでしたけど聞けて良かったです。 普段と違うトライができるのが、こういうジャズフェスの良いところ。
 びやーっとのばした時に全然ゆるがない声と言い、MCの段階から どんどん歌の世界に引っ張り込んで行く言葉まわしと言い、凄いものですね。 歌の中の情景を語り尽くした後に始まった私の塗り絵 、 第一声からどっぷりと浸ってしまいました。
 次の曲では「沢山のインスピレーションをくれる2人です」と、思いっきり持ち上げた メンバー紹介の後、鬼怒さんが超力奏してました。あの細い体やシャイな表情の奥に どれだけの情熱を秘めているのか、実に分からない人です。 最後の、ファンの要望にこたえてシングルで発売したという満月の夕べ、泣けました。
 次はこんなでっかいホールじゃなく、ライブハウスで聞きたいな、っと。

==南さんの通訳を介して、入念にサウンドチェックしてます。いきなりリーダーが客席最上段まで 駆け上がって全体の音を確かめたり。あまりにきちんと音出ししてるので慌てて集まってくる客に、 「リハーサル、リハーサル!」と笑ってみせたり。
 やれやれ、一休み一休み。

16:15−17:00頃 南博デンマークカルテット 改め キャスパー・トランバーグ・カルテット atランドマークホール
 K.トランバーグ(tp)、J.ディーナセン(ts)、南博(p)、N.ディヴィットセン(b)、A.モーゲンセン(ds)

 冒頭、「パンフレットでは南博カルテットになってますが、間違いで、リーダーは彼です。」という南さんの説明。 南さんは彼らとレコーディングもしてて、知己の間柄な訳ですが、仁義は通す!って感じ。

 南さんを初めて聞いたのは一昨年の横浜ジャズプロムナードの時で、その時ちょっと苦手意識を持ってしまい、 今まで避けて通ってたんですね(苦笑)。大分久しぶりです。
 他の方々は勿論初めてでした。レスラー体型のtpがファンキーで御機嫌だったのと(踊るトランペット!)、 小太りなdsがとにかく元気!(低めに組んだドラムの中に埋没するようなスタイルで、とにかく腕がよく動く!)、 モヒカン刈りのbが(硬派な外見とミスマッチに)とっても表情豊か。 痩身のtsは音もちょっと細い感じだけど情緒たっぷりでよく歌う。 これに、剃刀のように鋭いタッチの南さんのピアノがどんどん切り込んで行きます。 聞いてみるものですねー、凄く面白かった。バラードではグンと優しい表情も見せてましたし、 大分、前に聞いたときの印象と違います。もっとも、基本的にこの人の持ち味は 冷たい氷が熱く感じるような、硬質なピアノだと思う。全体的には切れまくった感じの曲が多くて、 実にいい感じです。
 お客さんの反応が鈍いのが気の毒でした。もう、エー加減お客さんも疲れてるのよね(苦笑)。

 トリが残ってますが、超大作(^^;)になりそうです。いったん切ります。


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