と言うわけでYJPです。今回、メインイベントは決まってたんで、
それに合わせて、もうわたしゃテコでも山手方面から動きません!という
いつになく移動距離の短い横浜でした。
JR石川町駅の受付でフリーパス代わりの缶バッチやプログラムをもらう時、
スタッフの人にわざわざ「スケジュールに変更がありますから」と言われました。
ははあドタキャンでもあったか?まあ事情は存じませんが...。
ボランティアでプロムナードを運営している皆々様、色々と大変なんだろうなあ。
ご苦労様です。
早速、一路イギリス館を目指します。毎度の事ながら、あの上り坂は辛いのよね。
12:00−13:15? イギリス館
一期一会:小山彰太(ds)、竹内直(ts,bcl)、是安則克(b)
トイレに行ってる間にぴったり時間通りに始められてしまった(^^;)
で、わたしの脳裏に染みついている一期一会のイメージってのは
駱駝の舟 に代表される、ぼのぼのっとした真綿でもって
キ印の棘を隠したような...そういうイメージなんですけど。
久々に聞いた一期一会は、何だか妙にリキ入ってまして、
テンポもハイならテンションもハイな曲が立て続けに3曲、
わずかに1曲是安さん作のバラード−−これだって、決して
生半可な曲ではなく−−を挟んで名曲円周率 で終わるという。
この3人、何度見ても表情が面白いです。特に彰太さん。
気合いが入ったときの中空を睨む三角の目。終わってリラックスした時の
和やかな笑みを含んだとろけるような目。飽きない...(どこ見てるんだ?わし)
13:35−14:?? イギリス館
松風鉱一トリオ:松風鉱一(as,ts)、水谷浩章(b)、小山彰太(ds)
彰太さんが続投ですね。松風さんって、色んなバンドで引っ張りだこの
マルチプレーヤーですが、こと自分の音楽になるとかなりきっちり
作り込むというか方針なり曲なりが明確、そういう傾向があると思います。
当然ドラムも一期一会とはうって変わり、明確に曲の輪郭を描き出すような、
きっちりかっちりした雰囲気が強かったと思う。
3人の中で一番リラックスしてたの、水谷さんじゃなかろうか。
水谷さんはエレキベースを使用、スニーカー履いた足をぶらぶらさせつつ、
あのやーらかそうで芯のある低音を上下左右自在に操る様は、
スタイリッシュな松風さんと一緒にやってると、実に不良的であります(笑)。
15:??− ゲーテ座 〜クルト・ワイル生誕100周年記念〜
佐藤允彦(p)・前田祐希(vo)デュオ
ワイル特集の2番目の出し物がこれ。時間がはっきりしないんだけど、
こりゃあ押してるな、という時間だったのは確か。
さて、かなり久しぶり!の前田祐希さんです。
前に比べて随分良いよ(って、失礼な言い草だな)という噂は時々聞いていたので、
どれどれ、という感じで足を運びました。(充分、失礼なやつである。)
正直、かなり驚きました。良かった! 前衛的な曲、おかしみのある曲、しっとりした曲。
それぞれの表情の付け方がすごく良いし、前はちょっと中途半端な感のあった
声の使い分け−−声楽的な歌い方と地声に近い声−−も、ちっとも不安を感じなかったし。
何てったって、のびのびと自信に満ちて歌っていて引き込まれる。
独語、仏語、英語、日本語と曲によって言語が違うというのに!
兵士の妻がもらったもの、僕は肉団子を食べていた、モリタート
...どれも良かった。
佐藤さんとの漫談風おしゃべりも結構余裕でこなしてたし。
そう、佐藤さんなんである。
何でも来なさい、大丈夫!という鉄壁の伴奏は、歌う人はさぞ安心なんだろうなあ。
わざと歌と伴奏とのミスマッチを狙ったような曲とか、
ちゃんと曲の意図が伝わってくるわけです。うまい、絶品。
なんか、サウンド・チェックの段階で恐れをなして(何に?前田さんの声の音圧にか?(笑))
席を立っちゃったお客さんがいたらしいんだけど、かなり損したかもよ?