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お風呂

 何でそんなに濡れるの嫌がるかなあ。
 君たちの祖先は、ナイル川沿岸の森の中で生きてたんでしょう? かの川は度々氾濫したそうだし、森が水浸しになったこともあったんじゃないかなあ。 泳いで命拾いしたことだってありそうだけどね...。
 実際、リビアヤマネコが氾濫したナイルの水の中を泳ぐかどうかは存じません。が、 イエネコが泳げることについては確信があります。 だって、うちのネコはそれぞれ2〜3度ずつ浴槽に落ちましたが(汗っ)、 自力で縁までたどり着きましたもの。

 ではございますが、うちのお二人は濡れるのが大・大・大っ嫌いです。 やむを得ず濡れた場所を通るときは、一歩一歩水を払いながら進みます。 「濡れちゃったわ」ピシュッ「ああ足の裏が!」ピシュッピシュッ「気持ち悪い」ピシピシッ。 さんざん水を跳ねらかしながらやっと乾いたところに出ると、 早速おみ足のお手入れ。念入りにねんいりに、肉球にはじまり、 手をパーに開いて指の間から今度はグーにして甲に至るまで、 バラ色の舌でずうっとなめ続けてます。

 こういうネコが大人しくシャンプーされてる訳がないのでして。

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