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 空きっ腹で無我夢中で食べられるだけ食べたあと、 突然「けっけっけっけっ」と喉もとを痙攣させて、 それからどっと食道の形そのままに食べたものを吐いてしまう。 これをまおは時々やらかします。ふやけたカリカリが胃の許容量を超えてしまったのです。 見ているだけで辛い光景なのですが、本人はケロッとしていて、後で平気で食べなおします。 ま、とにかくまおネコは食べ溜めができない。
 そんな訳で、まおには置きエサが用意されます。日中も、夜中に 目が覚めたときも食べられるように。

 さて一方のさらネコ。好きなのはウェットフード。 それもスープ仕立てよりゼリー仕立てが好み。 さらのお母さんはアメリカからのインポート(輸入)で、 いわばさらはハーフなんですが、 圧倒的に肉より魚が好きです。普段は人肌よりちょっとぬるいくらいに暖めてあげます。 でもこの夏はあまりの暑さだったので、冷蔵庫からの出し立てを盛ってみました。 最初は「ひょえっ、これ冷たいわ」と恨めしげにわたしやお父さんを見上げていたさら。 その内、「冷たいのもまんざらじゃないわ」と、ぺろぺろ食べるようになりました。
 昔なつかし「ネコまんま」なんて、絶対食べないでしょうね、このひと。

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