ネコのいる場所
「あっ猫、逃げませんか?しばらく開けっ放しになりますよ」 エアコンの取り付け工事の時もそうだったのです。 その時はうちの相方が立ち会っていたのですが、 ふたりともどこかに隠れ潜んでしまって姿が見えない。 あちらこちら探してまおは発見、でもさらは!? びっくりして玄関から飛び出したのかも、と、 マンションの階段を上がったり下がったり。 さらも怖かったんでしょうが、お父さんも相当肝を冷やしたようです。 結局さらは、相方の部屋のお道具類が山積みになった奥の奥の奥の隙間から、 掘り出されるようにして出てきたそうです。やれやれ。 もちろん普段はふたりとも、猫らしく日がな一日でれーんとして過ごしています。 さらはもとから隅っことか窪んだところがお好みで、 押し入れのお布団の一番奥とか、洗面所のバケツとごみ箱の間とか。 そういうところで、ちょこなんと座っていたり丸くなって寝てたり。 まおは、家の住人たち(相方と私とさら)の動きが 察知しやすいところを選んでいるように見えます。 相方の部屋に続く廊下の角、 私の部屋とダイニングを仕切っている丈の長い暖簾のかげ。 リビングのソファの下。 身を潜めつつみんなの気配を感じているのです。 暖簾の隙間から ボス猫としての務めなのかしら、とも思いましたが、要するに寂しがり屋なんですね。 人間が移動すると様子を見に来て、しばらくコテンと仰向けに寝転がってから、 またどこへともなく消えて行きます。
困るのは、ふたりとも好奇心旺盛で探索好きで狭い所に入りたがること。
もっと困るのは、冒頭のようにどこかに隠れちゃったとき。 さてと。「まお、終わったよーん」(本棚の中段)。 「さら、知らないおじさん帰ったよ」(束ねたカーテンの奥に頭突っ込んでた)。 お母さん、ちゃんと目の端っこでふたりがどっちに行ったか見てたんだもんね。 恐れ入ったか。 (2005年8月5日) |
何てったって、狭くて収まりの良い場所よね。 |