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お留守番

 用事があって2泊3日家を空けました。猫には留守番をお願いしました。 このくらいの留守番は何度かこなしてます。でもやはり心配は心配。 とくに梅雨末期の最近は、気温が上がったり下がったり。 暑さがひどいと熱中症が気になります。一部屋だけエアコンをつけっ放しにしておきました。 これでふたりとも、適当に快適な温度の場所を選んで過ごすでしょう。

 さて、3日目の日暮れ時に帰宅いたしました。 「ただいまー」と言って玄関に上がっても、いつも真っ先にお出迎えに (というより脱走の機会をうかがって)飛んでくるさらネコが来ません。 向こうの方にまおネコの顔がちらりと見えましたが、プイッと奥に入ってしまいました。 あららー、ご機嫌斜めだわ。

 でも家の中の様子を見るに、猫たちはいつも通り生活していた模様。 トイレには2日分のウンチが山盛りで、カリカリ(キャットフード)も、 2日分見当減ってました。 それに、飲み水のボールのひとつに、おもちゃがぼっちゃり浸かっていました。 ちゃんと運動もしてた、と。
 上手にお留守番できたね〜、まずはよかったよかった。

 思い起こせば猫がうちに来て最初の遠出は、まお生後3ヶ月のお盆休み。 ひよひよの子猫を残して行ける訳もなく、大荷物とともに新幹線に乗せました。 獣医さんにも相談しましたが、むしろ子猫は適応力があるから大丈夫でしょう、 とのこと。
 まおは親戚一同の大歓迎を受け、いつもより小さなトイレでちゃんと用を足し、 部屋に放してやると窓枠によじ登って外を眺めたり、とってもお利口にしてました。
 さらも、まおほどの冒険ではありませんが、少し遠くの大学病院に行くため、 電車でのお出かけは経験済み。うちのネコに関しては自動車が苦手で 電車は大丈夫なようです。ガタンゴトン・ガタンゴトンという 一定した振動の方が、楽なのかもしれませんね。

 じゃあ今、大人になったふたりを連れて旅行ができるかって...それは無理。 どれだけの準備が必要か考えるだけで気が遠くなります。それに、ものの本によれば、 猫は環境の変化にあまりなじまないとのこと。複数頭いると留守番しやすくなる、とも言います。

 そう、まおは子猫の頃からとっても寂しがり屋さん。 お父さんもお母さんもいないと、ろくろくご飯を食べない。 お母さんの顔を見て安心するまでウンチもしない。 これが猫の自然な姿だろうか?という危機感から、もう1匹飼うことを考え始めたのです。
 二匹暮らしでネコたちが幸せなのかどうかは、猫語の話せない当方、 何とも判断しにくいところですが、ぼちぼちうまくやっていると思います。 少なくとも、人間が2日半一緒にいなくても普通に過ごせるのは、 まおとさらと、ふたりが一つ屋根の下にいるからだと信じています。

 トイレを掃除して、飲み水を新しくして...。 ネコさんたち、気、おさまりましたぁ? やれやれ、いつものように揃って夕食をおねだりに来ました。 そして夜もふける頃には、まおネコ、ゴロニャーゴニャーゴニャーゴニャーゴ・・・。 お母さんにまとわりついて離れません。 

 意地っぱりですね。ネコって。

(2006年7月29日)


よくこうやってシンクロしてる

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