正式名称
通称
形式
コードネーム
製作会社
紫電一一型
紫電
N1K1−Ja
George
川西
全幅
全長
全高
自重
全備重量
12.0m
8.885m
4.06m
2897kg
3900kg
エンジン
馬力
最高速度
航続距離
武装
乗員
中島 誉 二一型
空冷複列星型18気筒 × 1
1990hp × 1
583km/h
1,430km
20mm機銃×4
爆弾60kgまたは250kg×2
1名
説明
活躍の場が無く悲運の水上戦闘機になってしまった強風の陸上戦闘機転換型が本機です。
形はグラマンもどき、とにかく胴体が太く日本機ばなれした形をしています。
確かに性能的にはそこそこのものを持ってはいるのですがとにかく欠点が多い。
例えば、強風譲りの中翼配置により、視界の悪さや主脚が長くなってしまい引き込み脚機構が一度縮めてから引き込むという複雑な機構になってしまいトラブルが多かった事。
設計が空力的に未熟なため、思いの他速度が出ない事。
そりゃあまあ、胴体こんなに太いし、第一川西は水上機の名門で陸上機はほとんど経験無いはずだししょうがないのでしょうが。
しかし、何よりこの機の最大の欠点は誉エンジンを使ってしまった事でしょう。
確かに当時世界最小最軽量の2000馬力級エンジンには違いないのでしょうが当時の日本で使うにはあまりにも繊細で高オクタン価の燃料を使うエンジンでした。
その為、故障が多く稼働率がとても低い戦闘機となってしまいました。
写真の模型は一一甲型ですがバリエーションとして20mm機銃を四丁とも九九式二号四型に変更し全て翼内配置にした一一型乙があります。
一一型は全種類あわせて約1000機が生産されました。
ちなみにこの機の欠点である中翼配置を低翼配置に変更し、その他細かい変更をしたのが名機のほまれ高い?紫電二一型(通称紫電改)です。
写真の模型はアオシマの1/72の物です。