「From side B」





技術者達の一年戦争


〜 GIONIC社 〜

試作技師「オイどうなってんだよこの図面はよぉ?腕が付かねぇじゃねぇかッ!
      設計の連中呼んでこい! こんなんでモノが作れるかってんだ!」
技術者A 「すみません。今はMS−14ゲルググMS−15ギャン
      平行して開発していて、充分な検討が出来ない状態なんです。」
試作技師「いやそれは解るんだけどな、この開発ペースじゃあ以前より
      試作の回数も減らさなけりゃ追いつかねぇだろ?
      衝突実験耐久試験とかだって満足にやれてないだろうしな。」
技術者B 「コンピュータ上の解析ではいずれの性能も、旧来の機体に比べて
      大幅に向上しています。オフセット衝突にも耐え得るハズです。」
試作技師「やれやれ、最近の若いのはなにかってぇとすぐそれだ。
      機械なんてコンピュータ上で云々よりモノ造ってナンボだろうによ・・・。」

〜 メインストーリー 〜

幾重にも罠をしかけ、ガンダムをテキサスコロニーにおびき寄せ倒そうとした
マ・クベ大佐。 新型MS、ゲルググのテストの為に居合わせたシャア大佐

マクベ『戦いをまともにやろうとするからこういう目に遭うのだよ、ガンダム。』
アムロ『もう剣を引け!汚い手しか使えないお前はもうパワー負けしている。』
シャア『間違いなさそうだな。私の射撃は正確なはずだ。
      それをことごとくはずすとは・・・。』
アムロ『や、やったのか?でも、あのシャアが・・・?』

しかしこの頃からニュータイプ能力が飛躍的に増大したアムロとガンダムの
の前にゲルググ、ギャン共に簡単に敗れてしまう。 この時点でジオン公国は、
本土以外に最終防衛ラインとして、要塞ア・バオア・クーを残すのみ。
すでに敗色濃厚と言える状態にまで追い込まれていたのである。

〜 GIONIC社 〜

技術者B「ギャンとゲルググでもガンダムに勝てなかったらしいな・・・。」
技術者A「一体ガンダムって奴はどうなってやがるんだ? こっちは寝る暇も
      無いくらい残業して何度もフルモデルチェンジしてるってのによ!」
技術者B「でもよ、全線で押されてるって事は、数で劣るとはいえジムにも
      負けてんじゃねぇの? あんなガンダムの出来損ないにまでよ・・・。」
技術者A「でもそれももう終わりだ。このジオングさえ完成すれば、
      ガンダムも連邦も叩きのめせるさ! あと少しの辛抱だ、頑張ろう。」
技術者C「Aさん、至急兵器廠まで行ってください。シャア大佐がお見えです。」

〜 メインストーリー 〜

シャア大佐『(ジオングの完成度は)80%か、足はついていない。』
技術者A  「宇宙空間では足が無くても問題ありません。
       100%性能発揮できます。」
シャア大佐『サイコミュな・・・私に使えるか?』
技術者A  「サイコミュはニュータイプの専用です。 大佐に使えるか、なんて
       そんなの保証できる訳ありません。」
シャア大佐『はっきり言う(奴だ)、気に入らんな・・・。』

技術者A  (俺達のつくったモビルスーツを次々壊したあげく、未完成のジオング
       まで取りに来てこの言い草!俺だって気に入らねぇよこのトンチキ!)

連邦主力艦隊を、和平交渉に向かった公王・デギン諸共ソーラレイで焼き払った
ギレン。それを父殺しと非難し、総帥である兄殺しをやってのけたキシリア。
ザビ家とジオン軍が全面崩壊して行く中、シャアはガンダムに闘いを挑む。

シャア『見えるぞ。私にも敵が見える。』
アムロ『まだだ。たかがメインカメラをやられただけだ。』

ジオングを駆るシャアとガンダムを駆るアムロの闘いは互角、結局両機とも大破。
この大戦で目覚しい戦果を上げた、第13独立船隊ホワイトベースも沈んだ。

指導者を失い戦闘継続が不可能になったジオン公国は、この闘いを持って降伏。
のちに一年戦争と呼ばれる事になるこの戦役も幕をおろしたのである。

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