(1)田宮1/35MM戦車をモーターライズする。

 田宮1/35MM戦車の中には、従来は田宮1/35戦車シリーズとして販売されていたものが多く存在します。これに、ギアボックスを付ければ簡単にモーターライズできます。数年前までは、田宮のアフターサービスにギアボックスの在庫があり、ある程度入手できましたので、わたしは、この方法で購入したギアボックスで、モーターライズする事ができました。ただ、その時点でも在庫があったのはパンサーのギアボックスのみでしたから、他の戦車に流用するためには、ある程度加工が必要でした。それは、駆動ナットの位置と、ドライブシャフトの位置の変更です。ここでは、それらの位置情報を提供します。

戦車名

A

B

C

同様のサイズの戦車名

パンサー

86

11

3

キングタイガー,ロンメル,KV−1

M60A1

86

7

9

M48A3,M247,メルカバ

T62

82

6

7

T34

77

7

3

/76 /85 SU85

4号

77

4

7

61式

75

6

3

74式

チーフテン

86

5

3

M41

77

5

3

M42

レオパルド

80

6

3

レオパルドA4

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田宮の1/35戦車用ギアボックスを入手できない場合の代替案として田宮の楽しい工作シリーズNO.30にリモコンギアボックスセット(上図左)というのがあるので、これを多少加工して利用する方法があります。ギアの大きさがプラモデルに付いていたものより少し大きいのですが、ボックスの幅は同じです。余分な取り付けフィンを切り取れば、ぴったり合います。問題は最終段のドライブシャフトの位置です。これは少し大変ですが、真鍮板などを加工して軸受けを作り、合わせなければなりません。また、ドライブシャフトの六角ナットがついていません。この六角ナットは通常のネジに使うナットでは外形が小さいので、わたしは秋葉原を捜して同じ外形の六角のスペーサを買ってきて短く切って使っています。かなり努力を要します。

ただし、97年の田宮のカタログには楽しい工作シリーズNO.30はもう載っていませんから、早めに模型屋で買っておいた方がよいと思います。今ならまだ残っている可能性があります。最近楽しい工作シリーズNO.97ツインモーターギアボックス(上図右)が発売されていますが、これはギアの径がかなり大きくて、1/35ではまず利用できないと思います。わたしには、なぜこのような大きなギア比にしなければならないのか理解できません。ぜひ、もっと小型のものを出してほしいと思います。これは、最近の楽しい工作シリーズのすべてのギアボックスに言えることです。

これらがすべて無理ならば、ギアボックスを自作しなければなりません。