DIRTY PAIR "YURI"

ダーティペア　「ユリ」

２．ユリ

　私はダーティペアの、特にユリの大ファンです。そういうわけでユリに関するコーナーを作りました！
　ユリを形容する言葉は数々ありますが、各アニメ雑誌とも制作者の発表した設定から想像したからでしょうか、どれも結構似た表現になっています。以下に放送当時のアニメ雑誌の中から、ユリを形容する言葉の数々を紹介してみます。

• 大和撫子ぶった毒舌家
• 超ドライで掴みどころのない性格
• 素顔の上に一枚皮をかぶったブリッ子
• 小悪魔風
• 機転のユリ
• 心の中に一つ計算ずくを持っている大人
• 得体の知れない性格
• 一見女らしいが案外がさつ
• ドライな現代っ子
• キュートな毒舌少女
• ブリッ子と皮肉なところの二面性を持つ女性
• 長い髪、白い肌、日本人形を現代風にアレンジしたようなスタイル
• 町でもよく目に付く普通にいるような女の子
• 一見知的で大人の雰囲気、キュートなしぐさ
• おかっぱでかわいくていかにも女の子

　んー、これだけを見るとあまりいいイメージとは言い難いですね、なんかずっと一緒にいると疲れるタイプかも・・・（笑）。脚本の井上敏樹さんは「恋人にするならユリ、女房ならケイ。」と当時言ってましたが、なんかうなずけるような気もしますね。
　しかしながらこういった評論は、彼女のごく表面的な部分にすぎなかったように思います。
　作品中の彼女を見ると、プライベートでは上記の評論にあるような一見クールで掴みどころのないブリッ子を演じていました。その一方で、仕事中にはどんな状況でも冷静で逆境では非常に頼りになる存在でした。正義感が強く、純情、人情深いといった性格が垣間見られた作品も多数ありました。ただし、一方でいいかげんさが強調された作品もありましたが・・・（笑）。今思うと、プライベートと仕事で見られたこの性格の落差が彼女の最大の魅力となっていたのではないでしょうか。
　彼女のこの性格は、この仕事に携わったスタッフの方々の思い入れにより作られたところが大きかったかと思います。上記形容の中にもあったように、とらえどころのないユリの性格は、彼女を動かす人それぞれのイメージで解釈され、エピソードごとで違った顔が描かれていました。それだけ難しいキャラクターなのでしょう。一話完結という作品の性質上そうならざるをえなかったのかもしれません。（ただ私にはこのコロコロと変わる性格が、女性の気まぐれに思え、さして気になりませんでした。彼女の違った一面を見ることができることが毎週楽しみだったことを思い出します。）
　このように、”掴みどころがなく”、”得体の知れない性格”の彼女に対し、結果的にファン一人一人の異なるイメージを投影することができたことが、その後長く続いたこのキャラクターの人気の秘密だったのかもしれません。

アニメグランプリでの主なキャラ記録

女性キャラクター部門　第二位（第８回）、第十位（第10回）

歴代女性キャラクター部門　第五位（第９回）、第九位（第10回）

読者が選んだ’８５ベスト１０（アニメディア）での記録

GIRLSベスト１０　第１位

1998/10/05更新

SINCE　1997/09/17　K.Murumbo