ナミビア旅行ガイド
Namibia Guide

 WHERE   ナミビアってどんな国?
 GETTING THERE   ナミビアへはどうやって行くの?
 NFOMATION   ナミビア旅行の便利情報ってある?
 DRIVING   ナミビアでのドライブ事情は?
 CAMPING   ナミビアでキャンプは出来るの?

UPDATE 99/10/16

ナミビア旅行記

yoshikawa@mti.biglobe.ne.jp
www2s.biglobe.ne.jp/~mytravel/Frame.htm

ナミビアってどんな国?

アフリカ大陸の南西に位置し、南アフリカ、ボツワナ、アンゴラなどと国境を接している。国土のその殆どは砂漠に覆われており、大西洋岸にはナミブ砂漠が、東部にはカラハリ砂漠が広がっている。またナミブ砂には、寒流の影響で濃くて冷たい霧をもたらし独特の生態系をもたらしている。日本の2.2倍の国土に人口約170万人が住んでおり、世界でもっとも人口密度の低い国のひとつである。公用語は英語だが、オバンゴ語などの民族言語なども広く使われている。首都はウィンドホック(Windhoek)。

ナミビアへはどうやって行くの?

ナミビア航空が南アフリカ諸国と、またロンドン/フランクフルト〜ウィンドホック間を結んでいる。しかしヨーロッパ経由は時間的にも金銭的にも効率的ではない。日本からの直行便はないので、アジアの各国(香港経由のキャセイパシフィック航空、クアラルンプール経由のマレーシア航空、シンガポール経由のシンガポール航空等)を経由し南アフリカ(ヨハネスブルグ/ケープタウン)で乗り継ぎ、南アフリカ航空[SA]かナミビア航空[SW]でナミビア入りするのが一般的である。国際線はウィンドホックから42km東の国際空港へ発着する。一方国内線は市内のエロス空港(Eros airport)に発着する。また南アフリカからの陸路での入国も容易で、各種バスサービスを利用出来る。

ナミビア旅行の便利情報ってある?

1.ガイドブックと情報
日本語でのガイドブックは無いに等しい。英語版ではlonely planetの「Zimbabwe,Botswana&Namibia」で詳細な情報が手に入る。またMET(Ministry of Enviroment&Tourism)では「WELCOME TO NAMIBIA」という、宿泊や観光、地図などの情報をまとめたガイドブックを発行している。現地ではMETオフィスなどで無料で入手出来る。またインターネットでは、MET、南アフリカエージェンシーなどが情報を提供している。ナミビアの地図は、ITMB発行の「NAMIBIA 1:2,000,000」が各種情報も豊富で便利。東京では三省堂(マップハウス)などで入手可能。現地では、MET発行の「Map of Etosha」やJPS発行の「Namib−Naukluft Park」にてさらに詳しい情報が入手出来る。また南アフリカ諸国も周るのであれば、MICHELINの「955 Africa Central and South」が便利。

2.気候と時差
南半球のため季節は日本と反対である。[南部、中央部、東部]日中の気温は冬で18〜25℃くらいであるが、朝晩は氷点下になる時もある。夏は日中35℃にもなる。また雨季は10月〜4月。[西部、沿岸部]日中は15〜25℃くらいである。また寒流の影響で沿岸に濃い霧をもたらし、霞んでいる日が多い。[北部]亜熱帯に属し、冬の日中で26℃、夏には43℃にもなる。また湿度も高い。
時差は夏時間(9月の第一日曜〜4月の第一日曜まで)が日本の−7時間、冬時間では−8時間。

3.お金とクレジットカード
通貨単位はナミビアドル(N$)=100セント。紙幣はN$10、20、50、100。硬貨はN$1、5と5、10、20、50セント。また南アフリカランド(R/ZAR)も同一レートで使用出来る。またナミビアドルは国外では使用出来ないとされているが、南アフリカのヨナネスブルグ空港では同一レートで使用出来た。日本円とナミビアドルの両替は日本国内では出来ないので、ナミビア入国時に空港で両替することになる。ここでは日本円からの両替も出来るが、その後の両替も考慮しUS$も持参するのが懸命である。現在(99年9月)の為替レートでは、N$1=¥18くらい。クレジットカードはVISAやマスターなど、広く使われている。

4.物価とスーパーについて
アフリカ諸国の中では物価が高いと言われているが、円との為替レートもあって日本の半値程度の感覚である。普通のスーパーマーケットは月〜金と土曜日はお昼までの営業だが、ここナミビアでは「SPAR」がたくさんあり、日曜日も営業してるので便利。またナミビア最高級クラスで★★★★のSafari Court Hotelでも7,000円程度である。
ハンバーガー(ガソリンスタンドにて) N$8、KFC(フライドポテト、フライドチキン×2、コールスロー) N$11.5Hungry Lion(フライドチキン×5) N$21.95、ホテルサファリでのディナー(サーロインステーキ) N$44、ホットドック(ガソリンスタンドにて) N$4、ペプシコーラ(500ml) N$3、アイスキューブ N$2
ガソリンスタンドでは、ハンバーガーなどのファーストフードを売っているので便利。 この国でのコンビニは「SPAR」が多い。しかもスーパー並みの品揃えと営業時間の長さで便利。 フライドチキンの「Hungry Lion」は地元の人々にも人気。KFCより固めのチキン。

5.郵便と電話事情
郵便の日本への料金は、現在ポストカードがN$1.6で封書はN$2〜ある。この料金はレイトで変動するらしく、額面が「postcard rate」と書かれた切手もある。またナミビアの切手は動植物を描いた奇麗な物が多く、ウィンドホックの中央郵便局や、スワコプムンドのツーリストオフィス近くの専門店など入手出来る。航空便で15〜20日ほどで東京に着いた。
ナミビアの国際電話識別番号は「09又は00」、国番号は「264」である。日本からナミビアへは「001−264−エリアコードの最初のゼロを除いた番号−電話番号」で、ナミビアから日本は「00−81−市外局番の最初のゼロを除いた番号−電話番号」。日本から深夜のKDD利用で、12分間の通話が3,200円だった。公衆電話はあまり見かけないが、郵便局内のブースなどで利用出来る。

6.電圧
南アフリカと同じ220Vで、プラグ形状は「B3」タイプが主流。ただし例外もあるので注意。

7.アルコール類
アルコール類は「Bottle store」でのみ入手出来る。ビールの主な銘柄はNamibia Breweriesの「Windhoek Lager:アルコール分4%の軽いラガービール」「Windhoek Export:アルコール4.5%のコクのあるビール」とHansaの「TAFEL Lager:アルコール分4%の軽いラガー」、南アフリカの「Lion」など。ともに340ml缶でN$3くらい。また日曜日は開いていないので注意。しかし、ホテルのバーやレストランではいつでも飲む事が出来るので安心。バーでの生ビール(Draft beer)はN$6〜8くらい。

8.国立公園について
国立公園への入園はMET(Ministry of Environment&Tourism)の許可が必要である。Naukluft、Terrace Bay、Torra Bay以外は各入園ゲートでも入手可能。また全ての国立公園の許可は、ウィンドホックのオフィスで入手出来る。またNamib section(Namib Naukluft Park)の許可は、SwakopmundやSesriemのツーリストオフィスなどでも入手出来る。また、公園内の宿泊予約(キャンプ、キャビンなど)も同様である。予約は電話やEメールでも受け付けており、Eメールが確実で便利。しかし返信のレスポンスが遅い(5〜10日)ので、予約等は早めに。予約には@パスポート番号、住所、名前、電話番号(自宅、会社)、FAX番号等A宿泊のタイプ(キャンプ、ロッジなど。各公園によって種類があるので、METのホームページ等で確認出来る。)B到着日、出発日C人数(大人の人数、子供の人数と年齢)。ただしオフシーズンには予約なしでも泊れる様だ。
Director of Tourism (Reservations) : Private Bag 13267 Windhoek
Tel:+264-61-23-6975 Fax:+264-61-22-4900 Mail:reservations@iwwn.com.na
エトーシャの入園ゲート。ここでパーミットがチェック(又は発行)される。 公園内部へは、日の出から日没まで入園出来る。ここにはその時間を示す時計2つがある。 Sossusvlei近くの砂丘。ここを訪れなければ、ナミビアを訪れたとは言えない。

9.治安のこと
ナミビアの治安は良好だと思う。旅行中危機感を感じた事はほとんどなかった。それと言うのも、比較的大きな町には警察官(民兵?)が至る所におり、店やガソリンスタンドには銃を持った番人(?)が入り口で睨みをきかせている。一方民兵(?)は警棒を持っており、スワコプムンドでは至る所にいる。しかしパーキングなどでは「車を見ててやった」などとチップを迫るので、そのつもりで。またOtjiwarongoは北部の交通の要となっており、ガソリンスタンドには大勢の人々が集まっている。特にスリなどには注意する様にとのこと。

10.マラリア対策
マラリアはマラリア蚊のみが感染媒介とされており、それゆえに刺されないようにするのが一番である。またマラリア蚊は夕暮れとともに活動すると言われているので、夜間の外出はなるべく控え、暑くても肌の露出しない服装が望ましい。防虫スプレーや蚊取り線香も効果的である。就寝時は蚊帳が最良。医師の処方のもと、内服薬もあるが絶対と言える物がなく、ごくわずかではあるが副作用も報告されている。ここナミビアでも北部が感染地域とされており、一般の旅行者が訪れると思われる地域では、エトーシャ国立公園やエプパ滝などがあたる。しかし実際には、エトーシャでは大勢の人が夜まで野外のプールで泳いでいたし、あまり神経質になる必要は無いのではないかと思う。詳しくは、地球の歩き方「旅のドクター」などを参照されたい。

ナミビアでのドライブ事情は?

1.道路事情
幹線道路の整備は良好である。ナミビアを南北に縦断するB1を始め、B2、B4、B6、B8とC19、C20、C33、C38、C40の各路線はアスファルトの舗装路で快適なドライブが楽しめる。その他ダート道もブルドーザーでのならしを行っており、セダンでも比較的容易に走行出来る。(50〜80km/hの走行が可能)。しかし砂漠地帯での走行はハンドルを取られるので、注意が必要。路肩に頻繁にパーキングを見かけるが、あるのはテーブルとイスとごみ箱のみ。ウィンドホックの市街地にはコイン式のパーキングメーターがあるが、ほとんど使用されていない。道路は左側通行。国際免許証の携帯を忘れずに。
ケープクロスへの「C34」。ダートだが締まっている土で走りやすい。 「この先一本橋」の標識。対向車はめったに無いが、減速して進入しよう。 「増水時は水が溜まる」の標識。軌状が激しいので注意。

2.レンタカーについて
この国を回るのなら、レンタカーが便利。大小様々な会社があるが、やはり事前に予約をするのであれば大手の「AVIS」や「Hertz」が便利。AVISはメールにての予約が可能。Hertzはホームページでの予約は設定されていなかった。またナミビアでは、フリーマイレッジではなく、走行距離により料金が加算されるシステムのみなので、意外と高額になるので注意が必要。AVISのレンタカーには盗難防止用のシステムが付いているので、操作には気をつけること。

3.ガソリンについて
ガソリンスタンドは「ENGEN」「Shell」「TOTAL」「BP」などがあり、その殆どが24h営業である。また大抵の町にはあるので、給油で困る事はまずない。この国では、ここが町の中心的存在になっている様でガソリンの他、コンビニやレストランもある場合が多い。大勢の人々も集まっている。ガソリンはレギュラーでN$2.3〜2.4くらい。日本と同じ、車を着けると給油や窓拭きをしてくれる。

ナミビアでキャンプは出来るの?

1.ナミビアのキャンプ事情
国立公園内には管理と設備の整ったキャンプサイトがあり、欧米並みの快適なキャンプが出来る。各RVサイトには、ファイヤープレイスやイスなどもある場合が多く、シャワーや炊事場なども完備されている。これらは基本的にはMET(Ministry of Environment and Tourism)での予約が必要であるが、ピーク時を外せば予約は不要だと思われる。これは入園のパーミットについても言える。民間のキャンプ場については未確認であるが、管理の行き届いたゲームパーク内などでは同様だと思われる。またガイドブックの「lonly planet」では、治安面で民間のキャンプ場の利用をあまり薦めていない。
ここナミビアで流行(?)の車上のテント。涼しく快適そうである。アウトドア店のCYMOTで約12万円で売っていた。 ウィンドホック近くのDaan Viljoen Game Parkのキャンプ場。各サイトにファイヤープレイス、水道、電気などが完備されている。 エトーシャのテントサイト。車の乗り入れも出来る。

2.キャンプ道具について
燃料は”キャンピングガス”のブタンガスがアウトドアショップで入手出来た。またナミビアでは”CYMOT”というアウトドア用品のチェーン店があり、首都ウィンドホックの店ではキャンプ、自転車、釣りなどの用品を豊富に扱っていた。道具は豊富で値段も日本より安いが、ウェア類はあまり充実していない。

3.ナミビアのアウトドアショップ
ウィンドホックのCYMOTはMandume Ndemufayo Ave.のPost St.近くで2階建て。隣に有料の屋内パーキングがあり便利。その他Swakopmunnd、Walvis Bay、Tsumeb、Rundu、Oshakatiにもある。ランチタイムは店を閉めるので注意。