アイスランド旅行ガイド

 WHERE   アイスランドってどこ?
 GETTING THERE   アイスランドへはどうやって行くの?
 NFOMATION   アイスランド旅行の便利情報ってある?
 DRIVING   アイスランドでのドライブ事情は?
 CAMPING   アイスランドでキャンプは出来るの?

UPDATE 98/09/27

氷河の国、アイスランド紀行

yoshikawa@mti.biglobe.ne.jp
www2s.biglobe.ne.jp/~mytravel/Frame.htm


アイスランドってどこ?

ヨーヨッパ大陸の北、イギリスとグリーンランドの中間に位置する島国で、国土はおよそ日本の本州の半分。島のほぼ中心を北緯65度線が通っており、アイスランド北部に浮かぶ島「グリムスエイ島」だけが唯一北極圏に属している。人口は約27万人で、その内17万人が首都レイキャビク圏に住んでいる。国土の殆どは氷河と火山に覆われており、南部を除いては、フィヨルドの海岸に覆われている。

アイスランドへはどうやって行くの?

日本からの直行便はないので、ヨーロッパか北米経由になる。アイスランド航空が、ヨーロッパ15都市と北米6都市から就航している。またスカンジナビア航空が、コペンハーゲン経由(乗り換え)で就航している。ただし各都市からの便数が少なく機体も小さいので、早めの予約が必要。日本からでは、@ヨーロッパへのチケットを各旅行代理店で入手し、ヨーロッパ〜アイスランド間はアイスランド航空で入手か、A旅行代理店でスカンジナビア航空の日本〜コペンハーゲン〜アイスランドのチケットを入手(だだし、高額になる)する方法がある。いずれにしても、季節にもよるが16万円〜25万円になる。

アイスランド旅行の便利情報ってある?

1.ガイドブックと資料
残念ながら、日本語でのアイスランドの旅行ガイドは無いに等しい。それでも一番詳しいと思われるのは、近畿日本ツーリストの旅のガイドムック「北欧の本」。又はアイスランド政府観光局が、日本語のガイドブックを販売している。英語版ではlonely planetの「Iceland,Greenland,the Faroe Island」があり、かなり繊細な情報が得られる。各種資料(キャンプ場、ユースホステル、ホテル、地図、観光、レンタカーなど)は、アイスランド政府観光局(アイスランド航空兼務)にて入手出来る。またインターネットでの情報(アイスランド政府観光局)も充実しつつある。

2.気候と時差
アイスランドは高緯度にありながら、メキシコ暖流の恩恵を受け冬でも以外と温暖である。訪れた8月下旬から9月上旬に関しては朝は5度〜12度、日中では13度から22度くらいだった。ただし、山岳部では夏でも雪が降る事もあるとの事。時差は日本の−9時間でGMTと同じである。またサマータイムの設定はない。滞在中の日没は9時くらいだった。

3.お金とクレジットカード
通貨単位はクローナ(Ikr)=100aurar。紙幣は500、1000、2000、5000Ikr。硬貨は1、5、10、50、100Ikr。aurarは現在では殆ど流通していない。100Ikr硬貨はかなり大きく、日本の500円硬貨に近い。日本円とIkrの両替は、ケフラビーク国際空港内の到着ゲート出口と出発ゲート内で可能。レイキャビク市内での日本円の両替は未確認。98年夏の時点でのレートは、およそIkr1=¥1.9。またアイスランドは、クレジットカード先進国である。その殆どの場所で使用出来、現地の人達はわずかな金額でもカードを使用する様だ。地方の田舎町の雑貨屋でさえも、レジにはカードリーダーとサイン台が設けられている。スーパーでの買い物でも、3人に2人はカードを使っている様に見受けられる。またアイスランドの物価はかなり高く、物にもよるが概ね日本の2倍くらいと思って良いだろう。値段の表示には、予めVAT(付加価値税)が含まれている。

4.郵便事情
日本への航空便は手紙、ハガキ共に20gまでIkr65、50gまでIkr125である。スナイフェルスネース半島の町、ステイイスホゥルムルの郵便局前のポストに投函したところ、ちょうど一週間で東京に届いた。

5.電圧
アイスランドの電圧は220Vの50Hz。プラグ形状は、もっとも多いのは「C」タイプ。また「B」と「SE」タイプも混在している。

6.アルコール類
アルコール類は、決められた「専売の酒屋」でのみ買う事が出来る。レイキャビクに4店と主要な町で入手可能との事。アルコール好きには不便なので、ケフラビーク国際空港内のパスポートコントロール手前の免税店での購入を勧める。またレイキャビクのショッピングモール「クリングラン」にも販売店がある。空港免税店でビール500ml×6缶でIkr650くらい、他では330mlでIkr118〜、500mlでIkr164〜。また酒類の販売は20歳以上のみ。

アイスランドでのドライブ事情は?

1.アイスランド全図

2.道路事情
国道1号線がほぼ島内を一周している。ただし東部ではダート区間が多くなり(約400キロ)、陥没している所も多いので注意が必要。また内陸部へのルートは「F××」の国道で、夏の決められた期間に4WDでしか立ち入る事は出来ない。(荒れた道路と川の横断が待っている。)ただし、ゲイシルとグトルフォスの先から内陸部へ向かい、北部へ抜けるルート「F35」は通行可能との事(要確認)。ただし、それなりの覚悟と装備が必要。道路の舗装、未舗装はGEO CENTER発行のEURO−COUNTRY MAP「ICELAND」が正確で便利。道路は右側通行。国際免許証の携帯を忘れずに。
この先の橋が一車線になる。交通量が少ないので、対向車とは殆どかち合う事はない。 これより先は4WDでしか進入出来ない。国道「F××」にて。 これより先「ダート」の標識。スピードは控えめに。
アイスランドの交通ルールがこれ一つで分かる標識。ライトは常時ON、シートベルト着用、各場所での制限速度など。 国道から脇へ入る町(集落)は、写真の様な地図が入り口に掲示されている。
パーキングチケットの販売機。100IKrで3時間半だった。他にも硬貨を入れてガチャガチャ回すタイプもある。レイキャビック、アーキレイリなどの都市部では、違法駐車の取り締まりは厳しいので注意。

3.レンタカーについて
「Hertz」で借りたエコノミークラス(一番安い)のカローラ。マニュアル車だがパワーウィンドウ。燃費は20l/kmを記録。
アイスランド中を回るのなら、レンタカーが便利。大手レンタカー会社もあり、エコノミーから4WDまで利用出来る。ただし24.5%のVAT(付加価値税)が加算されるので、それなりの金額になるはず。また、その殆どがマニュアル車である。「Hertz」はアイスランド航空の東京オフィスで予約出来る。インターネットでの予約では、「Hertz」「Avis」ともケフラビーク国際空港(IN/OUT共)での予約は設定されていなかった。また日本名「マーチ」のレンタカーがかなり走っていたが、レンタカー会社等は不明。

4.ガソリンについて
種類 単価
BENSIN 95 74.8 IKr
BENSIN 98 79.8 IKr
DESEL 26.8 IKr
マウンテンロード(F××)以外では、ガソリンの心配はまずない。殆どの町にはガソリンスタンドがある。都市部では24H営業もあるが、大概は朝9時から夜22時くらいまでの営業。また、カフェやレストラン、食料品店を併設している場合が多く便利。鉄道がない分、地方では町の中心的存在。日本と同じ、殆どは車を横付けすると給油してくれる。ただし窓拭きなどのサービスはない。値段は概ね左の表の通りで、通常はレギュラーに相当する「BENSIN 95」を給油する。現在のレートでは、日本の2倍近い。

アイスランドでキャンプは出来るの?

1.アイスランドのキャンプ事情
アイスランドで最もリーズナブルで快適な宿泊はキャンプだと思う。至る所にキャンプ場はあり、Ikr400〜500位で利用出来る。その殆どはトイレとシャワー(無料、又は有料でもIkr50〜100)を完備しており便利。サイトは草地が殆どで、空いている限りは車を横付け出来る場合が多い。各サイトでのBBQは不可の場合が多く、所定のキッチンまたはBBQコンロで行う。キャンピングカー用のRVパークは無く、キャンプ場でもRVサイト(AC電源等)は設けられていない。また地方のホテルでは、敷地内の草地をキャンプ地としている場合が多い。
「アゥスビルーギ渓谷」最奥部のキャンプ場。あるのは草地にいくつかのテーブル&チェアー、タンクの水、ゴミ箱、トイレのみの最小限の設備。しかし極上の地。他に渓谷の入り口に、設備の整ったキャンプ場もある。 ミーヴァトン湖近くのキャンプ場(写真の右上も同じ)。草地に車ごと乗り入れられる。本日の宿泊は4組のみ。写真の一組以外は雨の為車中泊。湖から少し離れているので、静かで快適。 イキャビクのキャンプ場。設備も整っていて快適。屋根付きのキッチン&ダイニング、ランドリーもある。目の前にはYH、隣にはプール、近くには巨大ショッピングモールもある。ヨーロッパからのバイクツーリストも多い。

2.キャンプ道具について
ストーブの燃料は、ガソリンスタンド等で「プリムス」「キャンピングガス」のガスカートリッジが入手出来る。またBBQセットや炭の入手もスタンドで可能。その他のキャンプ用具や燃料(ホワイトガス等)とアウトドアウェアはレイキャビクのアウトドア店で入手出来るが、品薄で値段も日本の2倍近い。燃料以外は持参するのが賢明。夏場は日没が遅いので、ランタンは必要ない。

3.レイキャビクのアウトドアショップ

「SKATABUDIN」
Tel:561-2045
 Adr:Snorrabraut 60 
アウトドアの総合ショップ。ウェアは揃っているが、キャンプ用具は品薄。地下はスキー用品。

「66゚N」
Tel:551-1520
Adr:Skulagata 51
1号線からMiklabrautをダウンタウンに向かい右側に見える、大きなモール内にある。アイスランドのブランドで、ウェアが中心。アウトレット店がアーキレイリとダウンタウンにある。