浄 瑠 璃 寺



浄瑠璃寺ほっ!とサロン
Photo : Syuji Baba
はる なつ あき ふゆ


浄瑠璃寺の栞( し お り)

別名 九体寺 (真言律宗 小田原山)
場所 京都府相楽郡加茂町
環境 地理的には奈良市の郊外北東8kmにあり、近くにある岩船寺
と合わせて石仏めぐりのハイキングに適している。
交通 近鉄奈良駅またはJR奈良駅から浄瑠璃寺行きバスで約20分
思想 浄瑠璃世界とは: 澄み切った静寂と清浄の理想の世界のこと

(平山郁夫作
”浄瑠璃寺”)

特徴 この寺は西の九体阿弥陀堂、中央宝池、東の薬師仏をまつる
三重塔から成り立っている。
薬師仏は東方浄土の教主で、現実の苦悩を救い、目標の
西方浄土へ送り出す遣送仏である。
阿弥陀仏は西方未来の理想郷である楽土へ迎えてくれる
来迎仏である。薬師に派遣送付されて出発し、この現世へ出て
正しい生き方を教えてくれた釈迦仏の教えに従い、煩悩の河を
越えて彼岸にある未来をめざし精進する。
そうすれば、やがて阿弥陀仏に迎えられて浄土に至ることが
できる。
この寺では、まず東の薬師仏に苦悩の救済を願い、その前で
ふり返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の
礼拝の形である。
秘仏
  • 塔内 薬師如来像
  • 吉祥天女像(部分・右写真)
鑑賞
  • 浄瑠璃寺庭園:特別名勝史跡
  • 九体阿弥陀堂:国宝
  • 九体阿弥陀如来像:国宝
  • 三重塔:国宝
  • 四天王像:国宝
宗教 真言律宗とは:
大和西大寺を総本山に大和・山城・伊賀・河内をはじめ、
遠くは福島県いわき市、西は四国・九州まで、少数ながら
全国にひろがっている奈良仏教の宗派である。
これは鎌倉時代、南都(大和)教学復興の中心にあった
興正菩薩叡尊(1201〜1290)の教え、いわゆる西大寺流を
伝えるものである。
余話 ●古寺巡礼(和辻哲郎) 〜浄瑠璃寺への道〜
この山村の麦畑の間に立って、寺の小さい門や白い壁や
その上からのぞいている松の木などの野趣に充ちた風情を
ながめた時に、わたくしはそれを前にも見たというような
気持ちに襲われた。

●大和路(堀 辰雄) 〜浄瑠璃寺の春〜
そのなかでも一番印象ぶかかったのは、奈良へ着いたすぐ
そのあくる朝、漸っとたどりついた浄瑠璃寺の小さな門の
かたわらに、丁度いまをさかりと咲いていた一本の馬酔木
(あしび)をふと見いだしたときだった。
リンク 浄瑠璃寺カメラマン
浄瑠璃寺 浄瑠璃寺
浄瑠璃寺門前「あ志び乃店」


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しおり ほっ!とサロン
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