広州〜桂林華南日記


5月3日


この日は大トラブルが発生したため写真は撮れませんでした。

特大トラブル発生…。

今、広州発香港行きT803直通特快の中。
今回は本当に列車にいるのが奇跡的。

ずいぶん旅をしたけれど、こんなにギリギリだったのは初めてのような気がする。

今朝は5:30に起きて、民航大履前のエアポートバスで桂林空港に向かった。
ここまでは良かった。ここまでは。

民航大履前のエアポートバス乗り場が分かりにくくて、何回も調べたことや、安新酒店のバスタブの栓が無く、ビニールをつっこんでお湯をためたとか、そんなのは取るにたらない入門編のトラブルであったことを思い知らされることになる…。

空港には少し早く着いてしまったので、その辺をブラブラして時間をつぶしてからチェックイン。
するとBordingTimeが11:30であることに気がつく。

ん? ん?? ん〜???

今日のフライトは8:40発のはずだゼ。

そのために早起きしたんだし。
不思議に思ってカウンターのお姉ちゃんに聞いてみると、どうやら経由前の重慶の天候不良で飛行機が飛ばないらしい。
12:00のフライトを予定しているとのこと。

ガーン!! そりゃねーよ!!

というのも、我々は14:28発の香港行きの直通列車の切符を買ってしまっているのだ。どうしてくれるんだ!!

解説しよう。

桂林を12:00発だと広州1:00着。列車は14:28発。空港での手続きに加え、駅までタクシーで何分かかるかわからない。
さらに広州では出国手続きもしなくてはならない状況。

しかも切符の裏側には「発車の45分前には駅にいるように」との注意書きもある…。
予定通りいけば、広州ならではのお土産をゆっくり買おうなんて思っていたけど、こりゃ、到着&ダッシュだな…。

困りながら策を練っていると、周りにいた方が色々アドバイスをくれる。
預けた荷物を手荷物として引き上げすぐに移動できるようにすることができた。思いつかなかっただけに本当に助かった。皆さん、ご心配をおかけしました。

で、結局、飛行機は12:50発。

ガーン。予定よりさらに50分も遅れてんじゃん。

結局、広州には13:32着。この時点でまだ滑走路。

くー。あと1時間か…。やれるだけはやるか。
機体が停まるとともに、猛ダッシュできるように身構える。

って、オイ!! バスじゃん!!!

血管が切れそうになりながら、バスに乗るが全然出発しない。
もう1時間切ってるよ。こういう時に限って外人のデブったオバちゃんグループがのたのたしてる。

バスが出発するのに5分かかった。空港に着くとともに激ダッシュ。

矢のように走る。

しかし初めての広州空港なので、位置感覚が全くない。
なんとかタクシーを捕まえ、運ちゃんに事情を説明。

とにかく飛ばしてくれるよう、お願いする。

んで、タクシー、ロケットスタート!!

わー!!!!!! 飛ばしスギー!!!!!!

ほとんどゲームのカーレースの世界。
一時MAX140Kmは出てたゾ。市内で。

この運ちゃん「TAXI」を絶対観ているに違いない…。

しかし、この運転のおかげで間違い無く最速で広州東駅到着。

この時点で出発20分前。

またしてもダッシュ!!!!!!!!!!!!!!!

マルヤマには気の毒だが、全力で走ってもらう。

心臓は爆発寸前。
初めての駅で全力で走りながら、本能なのか、一発で4Fの改札へたどり着く。

うわ、この期におよんで出国カードかよ〜!

これがまたテレカの自販機みたく、ボタンを押して取るみたいなやつ。
紙詰まりとかしてすっげーイライラする。
もう半分諦めかけたその時、マルヤマが、切れて機械の上蓋をバカッと開けちゃったよ。
出国カードがごっそり札束のように取り放題…。

で、なんとかカードを記入して、ホームへ駆け込む!!

ひょ、ひょっとして間に合った!?

嘘みたい〜!!!

座席に着いて力尽きる。いつ出発したのか、ホームがスルスルと流れていくのを呆然と眺める。

飛行機のドアが開いてバスがあった時にはサスガに駄目だと思ったけど、全てタクのおかげだ!!

チップをはずんでよかったよ。


というわけで、今T803。

体の機能の全てを消耗して気分が悪いよ。

それにしても今回は肉体的にも精神的にもハードだった。

普通なら諦めても良かったのだが、1枚253元という高価な切符だったのと、香港で吉田夫妻と待ち合わせしていたので、他の選択肢も考えにくかったのだ。

その夜は吉田夫妻と無事に会い、いつもの屋台でシーフード。
はー。このために急いだんだもんな。良かったよ。
そういえば、今日は1枚も写真を撮っていない。
そりゃそーか。宿に戻ってバッタリ倒れる。




5月4日


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